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記憶の彼方へ 〜 三時に渡らなかった僕


バスが
行ってしまった。

信号に邪魔されて道を渡れなかった、僕。
バスをただ見つめる、僕。
運転手、乗客らと目が合う。
運転手は一瞬ブレーキを踏みかけたが
そのまま通り過ぎてしまった。

道の向こうには川があった。

僕は3年前来た道には行かなかった。

振り向くと
安住の地の人が連れ戻しに来てくれた。
「こっちに来れる?」
微笑んで手招きしてる。

僕は信号をUターンした。

その女(ひと)の先に磐座の巨石が見えた。

戻るとリスのつがいが迎えにきてくれた。
そして視線を上げると
宙(そら)にはパステルグリーンの、この世のものとも思えない

蝶が飛んでいた。

ここには、不思議な森があった。

僕は戻れた、、、のかな?
僕は何を見たの?


Poem by Yu Yoshinaga, 2025.7


Photo by もみた on Photo AC

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