「指示したのに伝わらない」を卒業する。現場歴で身につけた、職人さんとの距離の詰め方
1. こんな場面、心当たりありませんか
朝礼で今日の作業内容を伝えた。図面も渡した。なのに昼過ぎに現場を見に行くと、思っていたのと違う納まりで作業が進んでいる。
慌てて「あの、ここなんですけど……」と声をかけると、返ってくるのは「え、そう聞いてないよ」の一言。こっちは確かに言ったはずなのに、です。
もう一つ、よくある場面。挨拶しても会釈だけで会話が続かない。休憩所に入っていくと、なんとなく空気が止まる。仲間外れにされているわけではないんでしょうが、「試されている」ような、そんな居心地の悪さ。
自分もそうでした。最初の現場で、ベテランの左官屋さんに「若いのに図面ばっかり見て、現場歩いてないだろ」と言われたときは、正直へこみました。図面を読み込むことが仕事だと思っていたので。でも今振り返ると、あれは的確な指摘でした。
今回は、そういう「なぜかうまくいかない」状態から抜け出すための、現場で実際にやってきたことをまとめたものです。理論書に書いてあるような一般論ではなく、失敗して覚えたことを中心に書いています。
2. こういう人には向いていません
先に断っておきます。今回は、次のような方にはあまり役に立たないと思います。
∙ すでに現場歴5年以上あり、自分なりの職人さんとの付き合い方が確立している方
∙ 施工管理ではなく、設計や積算など現場に出ない業務が中心の方
∙ 「テクニックさえ覚えれば誰とでも一発で信頼関係が築ける」という即効性を期待している方
正直に言うと、コミュニケーションに近道はありません。このnoteに書いてあることをやったからといって、次の現場から急に職人さんとの関係がスムーズになるとは限らないです。ただ、遠回りする回数は減らせると思っています。そのくらいの期待値で読んでもらえたらちょうどいいです。
3. 全体の流れは3ステップ
細かい話に入る前に、大枠を共有しておきます。今回扱うのは、現場に入ってから職人さんとの関係を作っていくまでの、次の3ステップです。
ステップ1:現場に入る前の準備
図面を読み込むだけでなく、その日の作業の「勘所」を自分の言葉で説明できる状態にしておく段階です。
ステップ2:最初の接点をどう作るか
朝礼、初日の声かけ、名前の覚え方など、関係構築の入り口にあたる部分です。
ステップ3:日々のやり取りの中で信頼を積む
指示の出し方、トラブル対応、報連相のタイミングなど、継続的に関係を維持・強化していく段階です。
ここまでは無料で読める部分です。ここから先は、それぞれのステップで実際にどう動いたか、具体的な手順とセリフ例、そして自分がつまずいた箇所を書いていきます。
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