手放して得られた
先月の地獄のような日々を抜け出し、
今、幸せを噛みしめている。
親だから、娘だから、妹だから、姉だから——
遺産放棄をして、本当にスッキリした。
「あなたは数ヶ月の間、一人で親の面倒を見てきた。もらう権利がある」
「お金が必要じゃないなんてことない。本当は母親と暮らしたいのでは?」
姉がまた罠を仕掛けてきた。
……もう二度と騙されないぞ。
心のリアルフィッシング詐欺防止にフィルタリングをかけ、1Passwordも登録。
自分と、自分の家族を守るために。
息子への「将来への不安」も、手放した。
——直ぐに働いて借りたお金は返すから。
夫の死で混乱していただろう多感な時期、
息子とは10年くらいまともに会話ができなかった。
でも、死を目前にした父が最後の力を振り絞り、
息子の背中を押してくれた。
そこから息子は大きく変わった。
私は「焦るな。あなたくらい養えるから、今は休息に当てなさい」と伝えた。
年齢ではなく、息子の“心のリズム”に合わせようと思った。
気づけば、キッチンで一緒に麻婆豆腐を作っていた。
「ご飯、炊いたほうがいい?」
「なにか買ってくる?」
こんな日がまた来るなんて…。
当たり前のように会話をしているけれど、
胸の奥がじーんと熱くなる。
これが、息子の“心のリカバリー”になっていてくれたら嬉しい。
執着を手放すのは、本当に難しい。
ぐちゃぐちゃ、いろいろあって、ようやく手放せた。
そうしたら——
本当に、幸せが舞い込んできた。
手放すとは、諦めることではなく、信じることだった。
今、私は自分と息子の未来を信じている。というか、不完全でいいやと思っている。
これまでの自分に、『ご苦労さま』
