四万十市のこれからを考える「地域福祉計画」から見える現状と未来
四万十市では、地域で安心して暮らし続けるための指針として、
「第4期 地域福祉計画(令和7年度~令和11年度)」が策定されています。
この計画は、福祉の個別施策ではなく、
まち全体で支え合う仕組みをどうつくるかを示したものです。
四万十市の現状と、これからの方向性を整理するために、
この計画の内容を学んで記事にしてみました。
1.四万十市の現状と課題
まず前提として、四万十市がどのような状況にあるのか。
計画では、いくつかの大きな変化が示されています。
① 人口減少と高齢化
四万十市の人口は、5年間で約2,000人減少しています。
さらに高齢化率は37.8%に達し、今後は40%を超える見込みとされています
② 世帯の変化
・単身世帯の増加
・核家族化の進行
・1世帯あたり人数の減少
家族の中で支え合う力が弱まってきています。

③ 子ども人口の減少
特に0〜5歳の減少が大きく、
少子化が進んでいる状況です
④ 地域の担い手不足
・民生委員
・自治会役員
・地域活動の担い手
これらの確保が難しくなっています。

⑤ つながりの弱まり
アンケートでは、
・「助け合っている」割合が減少
・「付き合いがほとんどない」が増加
といった変化が見られます

⑥ 課題の複雑化
介護、生活困窮、障害、孤立など、
複数の問題が重なり合うケースが増えています。
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つまり四万十市は今、
人も減り、支える人も減り、つながりも弱くなる中で、課題だけが複雑になっている
という状況にあります。
2.基本理念と方針の総論
こうした状況の中で掲げられたのが、次の理念です。
① 基本理念
「みんなで創る やすらぐ未来、いきいきと暮らせる四万十市」
この言葉が示しているのは、
・行政だけでなく
・住民だけでもなく
地域全体で、一緒に暮らしをつくっていくという考え方です。
② 目指す姿
計画では、次のような社会が目標とされています。
・誰もが役割を持つ
・支え合いながら暮らす
・安心して住み続けられる
いわゆる「地域共生社会」です。
③ 計画の特徴
この計画は単独の福祉施策ではなく、
・高齢者福祉
・障害福祉
・子ども施策
などを横断する総合的な計画です
また、
・成年後見制度
・再犯防止
・重層的支援体制
なども含まれています。
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つまりこの計画は、
**四万十市の福祉の「全体設計図」**といえるものです。
3.基本方針①「支え合いの関係づくり」
最初の柱は、地域の中での「人と人の関係」です。
① 目指すこと
地域の中で
自然に支え合える関係を広げること
② 主な取り組み
・福祉教育の推進:学校や地域で福祉について学ぶ機会をつくる
・交流の場づくり:サロンやイベントなど、集まる場所を増やす
・ボランティアの促進:参加しやすい仕組みづくり
・担い手の支援:地域活動を支える人の負担軽減
👉
支え合いは制度ではなく、
日常の関係の中で育っていくものとして位置づけられています。
4.基本方針②「暮らしを支える地域福祉の仕組みづくり」
2つ目の柱は、「制度として支える仕組み」です。
① 目指すこと
必要な人に必要な支援が届くよう、
継続的な支援体制をつくること
② 主な取り組み
・福祉サービスの利用支援:情報提供や、相談・利用につなぐ支援

・移動支援:交通や買い物の支援

・権利擁護:成年後見制度などの活用促進
・多様な主体の連携:住民・企業・NPO・行政の協働
👉
ここでは、
支え合いを「仕組み」で支えることが重視されています。
5.基本方針③「地域福祉を支えるつながりづくり」
最後の柱は、地域全体の「連携」です。
① 目指すこと
人口減少の中でも
地域福祉を続けていける体制をつくること
② 主な取り組み
・相談支援体制の整備:どんな人でも相談にたどり着ける仕組み
・地域コミュニティの再構築:交流やつながりの回復
・分野横断の取り組み:多様な主体による、福祉の枠を超えた連携
・防犯・防災との連携:日常と非日常時をつなぐ仕組み
👉
ここでは、
一つの組織ではなく、地域のつながり全体で支える構造づくりが示されています。
おわりに
四万十市地域福祉計画は、
・支え合い(人の関係)
・仕組み(制度)
・つながり(連携)
この3つを軸に構成されています。
そしてその根底にあるのは、「地域でどう暮らし続けるか」を、みんなで考えること です。
この計画は、特別な人のためのものではなく、
地域で暮らすすべての人に関係するものです。
(作成 チームひろみ)
