風まかせ文芸部様・第27回お題企画お題:「珈琲」参加作品【カルーアミルク】
i 様 風に誘われました、よろしくお願い致します
【カルーアミルク】
《3つの印象的な想い出》
✤1番は珈琲ゼリー✤
今でもケーキよりも
ゼリーが好きで
見かけると
即決でカゴの中
幼い頃、母が大きな輪っかの様な
型に熱い液体を注ぎ冷やして
次の日に切り分けてくれたゼリー
毎回、違う色のフルーツ味
時々、黒いぷるんぷるんの
珈琲味も輪っかで冷えていた
そちらはやはり大人向けの味で
子供のわたしはあまり食べなかった
あれから、かれこれ、かれ…と
かなりの年月が過ぎたからなのか
珈琲ゼリーはわたしの
ゼリーランキングの
頂点に何年も連続で君臨している
夜寝る前にさらにひと仕事
母はゼリーの準備を笑顔で
してくれていた
感謝以外の言葉はない記憶
✤2番は週末の珈琲豆✤
写真の様に残る光景
豆をひき
コーヒーメーカーで
ポタポタ、プシャー
のんびり週末の珈琲
一杯出した後のフィルターに再び
お湯を注ぐ子供用の
甘くてうすいミルクコーヒーは
優しくて美味しかった
何故か映像ではなく写真のコマ撮り
の様なカタチで断片としての記憶
✤最後の3番はカルーアミルク✤
わたしが人生で初めて
両親に得意気に
教えたお酒
すごく甘~い
珈琲牛乳の様な
飲み物
両親は飲みやすさと雰囲気に喜び
カルピスの如く
注がれていくカルーアに
仕上げのミルクを入れ
ゴクリッ!
『あ〜、もう一杯!』
いやいや、それは
いちおうお酒ですよと心で突っ込む
懐かしい記憶です
完全に大人になり過ぎた今では
珈琲は朝の始まりの
スイッチであり
寝る前の安らぎの
スイッチオフ
そんな飲み物になっています
最近の珈琲の価格の高騰の
背景や難しさを店頭で選びながら
しみじみ考えたりしています
【終】

風まかせ文芸部様
ありがとうございます
