「住めば都、鳥取県。」まさか私が言う日が来るなんて。
鳥取に来て、半年が過ぎました。
今では産直へ行くのが
すっかり日課になっています。
季節ごとに並ぶ野菜や果物、
そして新鮮な魚介類。
最近は、ブランド牡蠣の
「夏輝(なつき)」が旬で人気ですが、
私は少し小ぶりな牡蠣がお気に入りです。
旨みがぎゅっと詰まっていて、
一口食べると
口いっぱいに“海”の香りが広がる。
毎年この季節が楽しみになりました。
また同じく旬なのは
鳥取県境港産の“本マグロ”。
赤身やトロはもちろん、
思わず二度見してしまうような
大きなカマまでスーパー並びます。
「マグロって鳥取でも獲れるんだ」
この土地に来て、初めて知りました。
スーパーや産直で
その季節ならではの旬に出会える。
小さな幸せを日々味わっています。
でも実は……
以前の私は、主人にこう言っていたんです。
「鳥取県だけには行きたくない」
鳥取県の皆さん、本当にごめんなさい。
これは、まだ鳥取を何も知らなかった頃の
私の本音です。
きっかけは、
香川に住んでいた頃のこと。
主人が2週間ほど鳥取へ出張することになり、
週末を利用して遊びに行くことに。
12月初旬の鳥取。
まず、驚いたのは
数分ごとに表情を変える空。
晴れたと思えば雨が降り、
雨が止んだと思ったら雹(ひょう)が降る。
そして再び晴れて、また雨……。
傘を開いたり閉じたり、
とにかく忙しい一日でした。
さらに鳥取砂丘へ行けば、
前が見えないほどの砂嵐。


服も靴も砂だらけになり、
その後一週間ほど
あちこちから砂が出てくる始末でした。
夜は疲れた体を癒しに
海鮮と日本酒を。


鳥取観光の王道コースです。
こちらは、文句なしに最高でした。
それでも…
当時は
「こんな移り変わりの激しい天気の
場所には住めない」
そう思ってしまったのです。
ところが、その約一年後。
まさかの鳥取転勤が決まります。
47都道府県の中で、
唯一「行きたくない」と思っていた場所……
しかし、悩んでも転勤先は変わりません。
引っ越してきたのは1月上旬。
当日は
まさかの雲ひとつない“青空”が広がります。
あの日の荒れた天気が嘘のような、
澄み切った冬空。
まさに『引越日和』です。
それだけで、
これまで勝手に抱いていた
“ネガティブ”なイメージが、
少しずつほどけていきました。
搬入作業も無事終わり、
夜は近所の居酒屋でささやかな乾杯。
お店の女将さんに
引越してきたばかりだ、と伝えると
こう声をかけてくれたのです。
「明日は、この冬初めての“ドカ雪”になるから、
帰りに食材を買って帰った方がいいよ」
積雪地域に住んだことのない私たちは、
「なるほど、そういうものなんですね」
くらいの軽い気持ちで、
そのままイオンへ向かいました。
そして翌朝。
カーテンを開けると、
景色は一面真っ白。

『綺麗……』
昨日までと打って変わって
“真っ白な景色”
ダンボールだらけの暖かい部屋から眺める
朝の静かな雪景色を楽しみました。
……ところが、
感動してばかりでもいられません。
この冬、鳥取は例年に比べて
積雪が多かったそう。
私も、
初めて積雪地域の冬を経験しました。
普段なら10分もあれば歩ける距離が、
雪道では想像以上に時間がかかります。
車を出そうにも、まずは雪かきから。
「車に乗る」までが大変なんです。
前日のうちに買い物を済ませていなければ、
本当に困っていたと思います。
女将さんのアドバイスに、心から感謝しました。
それと同時に、
「これから、この土地ならではの暮らしを
一つずつ覚えていくんだな」
そう思いました。
そんな暮らしを続けるうちに、
鳥取の好きなところがどんどん増えていきました。
四季を通して食材が豊富なこと。
海鮮だけでなく、
野菜や果物、春には山菜まで楽しめます。
また、山は近く、緑が豊か。
晴れた日の日本海は思わず息をのむほど青い。
海と空の境目が分からなくなる景色を見た日は、
「ここに来てよかった」
と素直に思えました。
温泉も身近にあり、
少し車を走らせれば気軽にリフレッシュできます。
さらに驚いたのは関西へのアクセス。
「鳥取は遠い」というイメージでしたが、
四国に住んでいた頃より帰省しやすく、
交通費も抑えられるようになりました。
転勤族になって9年。
行きたくないと思っていた土地が、
今ではお気に入りの場所になりました。
住んでみなければ分からないことは、
本当にたくさんあります。
これからは鳥取で見つけたお気に入りのお店や、
旬の食材、景色、温泉なども、
このnoteで少しずつ紹介していきます。
ガイドブックには載っていないような、
「実際に暮らしているからこそ見つけられた
鳥取県。」
を、お届けできたら嬉しいです。

雲一つない空と海が繋がって綺麗でした🤍
