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ル・コント 特別対談 小林賢太郎×オークラー第6回

小林賢太郎とパルコによる新たなコント公演、ル・コント『この世界に19文字の文章など存在しない』。
その公式noteの特別企画として、放送作家・オークラとの対談を敢行!

いよいよ佳境を迎える第6回では、現在のコントシーンをどう盛り上げるかを考える。さらに、小林にとっての『ル・コント』の位置づけ、そしてこの公演で目指すものに迫る。

これまでの対談はコチラからお読みいただけます。


コントライブを「育てる」重要さ


――ラーメンズが仮に、活動を始めるのがもっと遅かったとしたら、「キングオブコント」(2008年から開催)に出ていた可能性はありましたか?
オークラ それは気になるな。

小林 出ていたかもしれないです。「爆笑オンエアバトル」には出ていますから。ちょうどその時期は自分の意思と関係ない仕事が入ってきていて「なんでこんなことをやらなきゃいけないんだろう?」と思いながら、結果を出しちゃったことが何回かあるので(笑)、出ていたんじゃないですかね?
オークラ あれからテレビも、芸人のネタに対するリスペクト度合いがだいぶ変わってきたな、と思いますしね。芸人が考えたネタをちゃんと見せようという人たちも増えてきてはいます。でも、そうじゃないところもまだまだある。そしてラーメンズとかが切り開いた「コントを観る」ということが、だいぶ定着しているかなとは思うんですが、まだ、『キングオブコント』を取らないと、お客さんが集まりにくい現実もあって。あと、テレビに出すぎると客が入らなくなってくるという現象がありますね。テレビで素の自分を見せすぎた芸人のコントライブには、お客さんがあまり行きたがらない、という傾向もあるから……。
小林 「コントに興味があるわけじゃない」となっちゃう。
オークラ そう。だからコント芸人としてちゃんとブランディングがされてない人のライブには、お客さんが集まらない。
小林 やっぱり、タレントとして人柄で愛される職業をやるのとは別に、コントライブを重ねて育てることを考えたほうがいいと思うんだよね。テレビに出て有名になってお客さんを呼ぼうとすると、そういう現象が起こっちゃう。

オークラ 確かにそうだね。でもお笑いにも面白い子たちが増えてきましたよ。それこそダウ90000はコントもすごく面白いし。若いコント師たちの中には、コバケンの血もうっすら入っていると思うな。

開かれた場所としての『ル・コント』


――そんな中、コントライブがより広がるにはどうすればいいのか。オークラさんのように、さまざまなジャンルの人と一緒にやっていくというのもひとつの方向かと思うのですが。
オークラ
 そうですね。でも、まずはそのコント師でなければ見られないコント公演をやらなきゃいけないと思いますし、それをどう宣伝していくか。誰に向けて作っていくのかを明確にして、広げていかなければと、ずっと思っています。だからコントを作るのと同じぐらい、ブランディングの立て方が大事になってきたというか。僕はそれこそラジカル・ガジベリビンバ・システムのような、コント師だけじゃなく、それこそデザイナーとかDJとか、いろいろな人が出演するごった煮みたいな作品が好きだったんですよ。ただ周りでやっているそういうライブでは、自分が一緒にやりたいと思っている人は出ていないし、昔の人が「音楽とお笑いの融合をやりたいんだよ」と言ってやってものは、だいたい、うまくいっているの見たことがなくて。僕はそういうライブをちゃんとやりたいし、もしかすると、だからこそ、ほかの人とはあまりかぶらないライブになっているのかもしれない。

小林 『ル・コント』では、平原慎太郎さんという、ダンサーであり振付師の人が、コントを演じるんですよ。だからまさに今の話のように、クリエイターがこの中に混ざって出演するんですけど。それこそ、シティボーイズに(いとう)せいこうさんが出てくるみたいな、そういう影響はありますね。せいこうさんもクリエイターとしての顔がある人だし。そういう場所が持っている、生き生きと開かれている感じが僕も好きだし、『ル・コント』にもそういう枠はあっていいんじゃないかな、と思っていますね。
オークラ このシリーズは、また新しい試みなんだよね?
小林 新ブランドだね。
オークラ 今やっているものとは、どういうところが違うの?
小林 今、僕が軸でやっているのは「シアター・コントロニカ」という劇団のようで、でもメンバーが固定しているわけではない場所で。基本的にはコントの連続で衣裳は抽象、幕間の映像なしに転換を見せる、ほぼラーメンズのルールでやっているけど、『ル・コント』の方は映像もあるし、わりと「全部乗せ」な感じでいこうとしてる。そこもどちらかというと、シティボーイズに近いイメージかな。
オークラ なるほど、それは楽しみだ。
小林 だから映像作家の人にも入ってもらっていて。辻川幸一郎さんという、すごい人が入ってくれました。
――コーネリアスなどのPVを作っている方ですね。
オークラ えっ! それはすごいですね。
小林 執筆中の台本を送って読んでもらったりして、お互いに今、アイデアを投げ合ってるところなんだけど、それがすごく楽しいし、パルコプロデュースでコント公演は初めてらしいので、本当にうれしいですよ。
オークラ いや、パルコプロデュースでどの芸人が一番最初にやるのかな? とずっと思っていたんですけど……。

小林 コバケンでした(笑)。
オークラ 実は東京03も狙ってたんだけどな(笑)。先を越されましたね。
小林 東京公演は、銀座のI'M A SHOWという劇場でやるんだけど、もともとは映画館だった劇場で、雰囲気のある空間なので、それも楽しみですね。

(つづく)

編集、文:小杉厚
写真:永田崚
ヘッダーデザイン:渋木耀太


ル・コント『この世界に19文字の文章など存在しない』
ティザームービー

【お知らせ】ル・コント『この世界に19文字の文章など存在しない』公演詳細

※各地未就学児の入場不可となります。
※その他の詳細、注意事項などは各公演ページよりご確認ください。
東京:2026年5月15日(金)〜26日(火) I’M A SHOW(アイマショウ)
仙台:2026年5月30日(土) 電力ホール
愛知:2026年6月6日(土)・7日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
富山:2026年6月13日(土)・14日(日) オーバード・ホール 中ホール
大阪:2026年6月20日(土)・21日(日) サンケイホールブリーゼ
岡山:2026年6月25日(木) 岡山芸術創造劇場 ハレノワ 中劇場
福岡:2026年6月27日(土)・28日(日) キャナルシティ劇場

●作品詳細はコチラ

●仙台・愛知・福岡公演:チケット一般販売中!