復帰を急いだのは「私」だった。でも、それが正解なのかは未だわからない。
5月。
育休から戻ってくる人が多い時期。
今月から復帰してきた人が何人かいる。
私の同期もそのひとり。
40歳、1歳と5歳の子どもを育てながら、時短勤務で職場に戻ってきた。
それから他部署では、売上の大きいブランドのマーケ担当で、2人目出産後に半年で育休明けしたママ。
旦那さんは大阪に単身赴任中だという。
みんな、最初は気合いが入っている。
でも、だんだんと、体力と気力がすり減っていく。

事前に色々シュミレーションするんだけど
数ヶ月、1年経つにつれて段々すり減っていく
仕事、保育園、小学生の宿題、病院、ごはん、寝かしつけ――
何かひとつ崩れるだけで、全部が破綻しかける。
なのに、どこかで「ちゃんとやらなきゃ」と思ってしまう。
この仕組み、ほんとうに何とかしないといけないと思っている。
ちなみに私は、長女が11ヶ月、次女が1歳のときに復帰した。
会社のメンバーたちに置いていかれたくないという気持ちと、
「子供を育てながら仕事をこなす自分」の理想像に応えなきゃというプレッシャーでいっぱいだった。
その結果、下の子が1歳、上の子が3歳の時に抑うつ状態になった。
産業医を紹介され、「休んでください」と言われたが、そのオンライン面談を切った直後、猛烈に腹が立ったのを覚えている。
「休めるなら、とっくに休んでるわ」
そう心の中で叫びたくなるくらい、限界の中で踏ん張っていたのだと思う。
その後、心療内科に行き、しばらくカウンセリングに通った。
私の身の回りには、何度も目にしてきた
“働く母親の代表例”のようなスペックを持つ女性たちがいる。
子ども2人、時短、即復帰、大きなブランドの担当。
それだけで「すごい」と言われるけれど――
そのしんどさは、実際にやってみた人にしか、わからない。
ふと思ったのが、
世の中の親たちも、私と同じように「復帰を急いで」いるのだろうか。
そもそも、“急ぐ”って何? 誰と比べて? 何に追いつこうとして?
他人に急かされてるわけじゃない。
でも、気づけば「戻らなきゃ」という焦りが、頭と体を支配している。
社会の空気なのか、自分の不安なのか、それさえもうまく言葉にできない。
だから私は、ただ「頑張れ」ではなく、
仕組みを変える側にまわりたいと思っている。
いま、新規事業として
家庭と仕事のはざまで疲れ切っている親たちを支える仕組みを考えている。
それは、夜のルーティンにおける親の負担を減らす、バーチャルサポートだったり、
子どもと“楽しく自立できる”時間をつくるような、新しいサービス。
事業である以上は投資も必要だし、
収益性や再現性、規模化も考えなければいけない。
でも、それでもやる価値があると思っている。
まだ模索の途中だけれど、
“余裕をもって、親も子も暮らせる社会”を目指したい。
----
改めて考えたけど、復帰を急いだのは、やっぱり私だった。
でも、それが本当に正解だったのかは、今もわからない。
だから私は、この違和感にちゃんと向き合いながら考え続ける。
私が今日、そう思ったのは
また一人、しんどい道を歩み始めた同期の背中を見たからだ。
いいなと思ったら応援しよう!
※いただいたチップはすべて、困っている子どもたちへの支援に寄付させていただきます。寄付先は月ごとに変えており、詳細はこの記事またはプロフィールでお知らせします。