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街はぶった切られると死ぬ!!!

は?
なんすかこのタイトル。

…などと読者の考えを代弁してみたが、合っているだろうか。
兎にも角にも意味がわからないと思う。私にもちょっと分からない。

では、もう少し分かりやすく言い換えよう。この記事の本質は、
「街の【連続性】が如何に重要か」
、である。

うわー、堅苦しそう……

…また考えを代弁してみたが、合っているだろうか?
その通りこの記事はチョーゼツ堅苦しい内容だ。(ならポップな題名にすんなよ!)

はいここで目次ドーーン!!



そもそも街の【連続性】って何なん?

さて、と。
さっきから街の【連続性】って言葉を使っているが、なんそれ?

前提から行こう。
まず街ってなんですか?という話からだ。

街=都市は、大きく3種類に分けられる。
・商業区域
・産業区域
・居住区域
である。
それぞれ商店街・オフィス街・住宅街を思い浮かべてもらえば結構だ。

で、だよ。
じゃあ、街の【連続性】についてだ。

それぞれの区域は大抵まとまっているはずだ。
商店街には商店が集まっているし、オフィス街にはオフィスが集まっている。住宅街も同じだ。

金沢市

では、このまとまった区域の中に全く異なる区域の者が入り込んだらどうなる?
居住・産業区域はまあいい。
だが商業区域、お前は駄目だ。

と、いうと?

商店街が一番シンプルなので、それを思い浮かべてほしい。

商店街を歩いていたら、その途中に突然オフィスビルが建っていたとしよう。それが題名の通り「街がぶった切られた」状態だ。
だから何なのか。別に通り過ぎるだけでしょ、と思うかもしれない。

こんなかんじ

しかし、これには大きな問題があるのだ。
↑の画像で考えてみよう。
ここは完全なる商業区域だが、中央にオフィスビルがドドーンと建っている。つまり、オフィスビルによって商業区域の連続性がぶった切られている状態だ。

この街を地面から見てみよう。

林床

オフィスビルの左右は共に商業区域だ。商業区域のはずだ。しかし、見てほしいのはその人通り。

左右で明らかに人通りが異なる。
ストリートビューのたった1枚だけでも、ここまで差が出るのだ。

駅は左側にある。
駅から流入してきた人々がオフィスビルを越えない証左だろう。

商店街を歩いていたらその途中に突然オフィスビルが建っているとしたな。
オフィスビルの間は店がない。
「まあ、こんなもんか」と絶対に思わないか。
このタイミングで一定数の人は踵を返すのだ。商店街が奥まで続いている場合は直進せず曲がってしまうことも考えられる。

そしたら取り残された方はどうなる?

そう、街は死ぬのだ。


つまり?

多治見で考えよう。
なんで多治見かって?
推し都市だからだよォ!!

はい、多治見市には2本の商店街がある。
ながせ商店街と、ぎんざ商店街だ。
位置関係はこんなかんじ。

ながせ商店街は駅のある川北に。
ぎんざ商店街は川南に位置している。

近似する二本の商店街だが、その賑わいは圧倒的に異なる。

写真を見たら分かるだろう。
上がながせ商店街、下がぎんざ商店街だ。

ながせ商店街
ぎんざ商店街

それなりに多くの店や人がいるながせ商店街に比べ、ぎんざ商店街はマジでもぬけの殻。ヤバい。

この違いには複数の理由があるが、やはり大きいのは「人が来るかどうか」である。

そりゃそうだ。人が来れば街は賑わう。街が賑わえば店が増えて、するとまた人が来る。
しかし、逆もある。
人が来なければ賑わいがなくなり、店が消えるので余計に人が来なくなる。


要は、人↔店の相関関係が商店街の存続に最も大きな役割を果たすわけだ。


では、人を呼ぶためにはどうすればいい?
駐車場を作るというのは有効だろう。
だが、商店街はショッピングモールではない。その違いは地域性にある。
商店街の持つ特徴かつアドバンテージはその地域性だ。地域密着型の商業区域が商店街なのだ。

すなわち、最も重要視しなければならないのが徒歩客である。

周辺住民はそりゃ来るだろう。
問題は少し遠く=駅方面からどう足を運ばせるか、だ。
そうだろ常考?

ながせ商店街は大丈夫だろう。近いし。
しかし、ぎんざ商店街の場合、川を渡るというイベントが発生する。
これが大きく「分断」しているのだ。
これは先程よりも少し大きい街単位の話になるが、ここでいう分断は、川によって発生している。
幅は100m程度。しかし、これが大きな隔たりを生んでしまっている。

多治見駅から出てきて、ながせ商店街をぶらぶら歩いていたとする。
この時、果たしてわざわざ橋を渡って隣の街区に行こうと思うか?
絶対そんなわけがない。ながせ商店街を引き返すのみだ。
それが、ぎんざ商店街衰退の原因だと考えている。

街はぶった切られると死ぬのだ。

だから?

多くの都市は、新しいハコを作ればそこに人が集まると考えている。
駅前の大型再開発がまさにその典型例だ。
しかし、現実はそう簡単ではない。ストリートが一本違うだけで、川を挟んだだけでその盛衰は大きく左右される。
人の流れの力は私たちが想像しているよりも存外強い。

我々はもっとそれを考えねばならないのだ。
例えば、ペデストリアンデッキなどである。
一階部分でつなぐ場合は横断歩道を挟まなければならない場所も、二階部分で安全かつ直線的に建物へアクセスできるようにするという意味で、多くの街にとって商業の発展に大きな寄与をしている。
また、一番売り上げの多いグランドフロアを2階層分作れるというのも大きなメリットだ。

そうでなくとも、例えば看板の出し方によっても変わってくる。

何より、川などの自然物はともかくオフィスなどによって街が分断される状態を防ぐ必要がある。

商業区域には商業区画のみしか作れない条例の制定などを今一度議論すべきなのではないか。



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