【サマーリーディングチャレンジ2026 #9】結婚式に縁がなくなった私が、なぜか夢中になったー『The Wedding People』
サマーリーディングチャレンジも、いよいよ終盤です。
今回のお題は、Listen to an audiobook(オーディオブックを聴く)でした。
私が選んだ一冊はこちら。
『The Wedding People』Alison Espach
自殺するために予約したホテルで始まる物語
主人公のPhebeは、大学で19世紀文学を教えている女性です。
長い不妊治療の末、夫の不倫が発覚し、離婚することになります。
深く傷ついた彼女は、人生を終わらせるつもりで、ある高級ホテルに滞在します。
ところが、そのホテルは結婚式のために1週間貸切の予定だったのです。
そしてPhebe以外の宿泊客は、全員その結婚式の参加者。
……という、なんとも不思議な状況から物語は始まります。
逃げ場のない1週間で始まる人間模様
最初の頃は、Phebeの精神状態が心配になります。
でも、そこに登場する花嫁Lilaが強烈です。
「私の結婚式があるのに、自殺なんて絶対許さない!」
そんな勢いの、ちょっと女王様タイプなんですね。
あれよあれよという間に、Phebeは花嫁Lilaと、花婿Garyの家族や友人たちの輪の中へ放り込まれていきます。
何しろホテルは1週間貸切です。
逃げ場がありません(笑)。
最初は戸惑っていたPhebeですが、Wedding Peopleと過ごす時間の中で、少しずつ変化していきます。
面白いのは、変わっていくのはPhebeだけではないところなんです。
LilaやGaryをはじめ、結婚式に集まった人たちもまた、Phebeとの出会いによって、自分自身の本当の気持ちに向き合うことになります。
オーディオブックで楽しむ会話劇
この作品、とにかく会話が多いです。
洒落た言い回しや、少し(いや、かなり?)ひねったユーモアで、
大笑いできます。
これはオーディオブックにとても向いている作品だと思いました。
声で聴くことで、それぞれのキャラクターがより立体的に感じられます。
やはり、会話中心の作品はオーディオブックとの相性がいいんだな、と改めて感じました。
表紙からは想像しなかった物語
この本を選んだ時は少し迷いました。
私自身、結婚式というイベントからはすっかり遠いところにいますので(笑)。
この華やかでポップな表紙を見て、「今の私が楽しめるかな?」と思ったのです。
でも、読み終わってみると、これは結婚式の話というより、人がもう一度自分の人生を立て直していく話でした。
いつも冷静なPhebeが元夫に感情をぶつける場面。
そして、最初は強烈に見えたLilaの本当の気持ちが見えてくる場面。
登場人物たちが少しずつ違う顔を見せてくれるところが、とても印象に残りました。
最初は「ちょっと変わった人たちだな」と思っていたWedding Peopleのみんなが、最後にはとても愛おしく感じられました。
夏のビーチリーディングにもおすすめ
『The Wedding People』は、夏休みのビーチリーディングにもぴったりの作品だと思います。
残念ながらAudibleでは聴き放題対象外ですが、覚えて使ってみたい会話表現の宝庫なので、Kindle版で読むのもおすすめです。
サマーリーディングチャレンジ2026 進捗
今回で9冊目です。
これまで読んだ本はこちら。
✅ #1 映像化された本を読む→『Remarkably Bright Creatures』
✅ #2 とても短い本を読む→『Abscond』
✅ #3 ここ1年以内に出版された本を読む→『Everything Is Tuberculosis』
✅ #4 図書館で借りた本を読む→『The Serviceberry』
✅ #5 普段あまり読まないジャンルの本を読む→『Co-Intelligence』
✅ #6 夏がテーマの本を読む→『The Summer Book』
✅ #7 古典を読む→『Twelve Angry Men』
✅ #8 翻訳書を読む→『The Traveling Tree』
✅ #9 オーディオブックを聴く→『The Wedding People』
残るチャレンジはあと1つ!最後の一冊にも取り組み中です。
Happy Summer Reading!
