「コノヤロー」の回数が増えている事情
「コノヤロー」
最近、車を運転していて私がよく口にする言葉だ。
とにかく、イラっとすることが多い。
交差点を右左折する車が、曲がる直前に一度、反対側に大きく膨らんでから曲がっていく現象。
直進しているこちらは、そのたびにヒヤッとさせられる。
そんなに大回りしなくたって曲がれるでしょう?
内輪差を気にしすぎじゃない?
なぜか最近、こういう走り方をする車が増えたように思う。
しっかり減速して、はみ出さないように曲がってほしいものだ。
「もう一度教習所へ行って叩き込んでもらってこい!」と、毒づいてしまう。
私の「コノヤロー率」は上がる一方だ。
今のところ危険な思いをしただけで事故には至っていないが、もしこちらが少しでもぼーっとしていたら、確実にぶつかっている。
もちろん、私の運転も完璧ではない。
ただ、直近の仕事の影響もあって、人一倍慎重にはなっている。
あんな凄惨な現場を見たら、誰だってハンドルを握る手が震えるはずだ。
そしてもう一つ、許せないのが「スマホを見ながらのわき見運転」である。
もし、今まさに運転しながらこの記事を読んでいる人がいたら、全力で言いたい。「コノヤロー、今すぐスマホを置け!」と。
先日、友人が家へ遊びに来た際、車の色が変わっていた。
「また買い替えた?」
と聞くと、なんとわき見運転の車に追突されたのだという。
ちなみにその友人は、結構な高級な車にお乗りあそばせている。
相手は20歳の女の子。やはりスマホをいじっていたらしく、バンパーが外れるほどの勢いで追突し、現場で真っ青になっていたそうだ。
しかし、怪我がなかった友人はこう言ったという。
「車さえ直してくれればいいよ。その代わり、もうスマホいじりながら運転するのはやめな」
……優しすぎる。
「20歳の女の子だからって甘やかさずに、ガンガン叱ったらよかったのに!」
「でも、バンパーだけだったし大したことないよ」
「査定が下がるでしょ、間違いなく!」
「いや、本人がびびっちゃって青ざめてさ。その日のうちに親御さんと一緒に謝りに来てくれたんだから、もういいよ」
「金持ち喧嘩せず」とはこのことか。
いや、友人はこの圧倒的な器の大きさがあるからこそ、お金持ちになったのかもしれない。
自分の車でもないのにしばらく怒り散らしていた私を見て、友人はぽつりと言った。
「……更年期?」
「生まれたときからね!」
そんな冗談交じりの会話で終わったが、現実は甘くない。
事故の相手がみんな、こんなに仏のような人とは限らないのだ。
何より、一歩間違えれば誰かに怪我をさせ、最悪の事態を招く行為だということを忘れてはならない。
はみ出し運転の車にキレ散らかしている私がおこがましくも説教してしまったが、どうかハンドルを握るすべての人が心に留めてくれますように。
運転は、ゆとりとマナーの二刀流。
(※この標語はパクリです)
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