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僕らは輝く為に、切り開くんだ

あ、綺麗な星

その星を長い間僕は見上げていたのだけれど  

それだけでは
何にも起こらなかったから仕方なくそのままで
夜空を見上げることになってしまった

少し冷えた空気の中で
少しだけ寒さに震えながら澄んだ空気を通して
きれいな姿を見せている星々を眺めていと
僕らは、夢に目指して、活躍したいんだから

遠くまでずっとずっとどこまでも星たちは存在している

このどこまであるのか想像もできない

そんな宇宙の中に今いる星は浮かんでいて

その中で小さな僕らが生きている
星は素敵なんだけど
僕らはなんて小さな存在なのか

そう考えると僕がこの道の上を前に進んで行くことなんて

大したことではないようなそんな気持ちになってしまった
大きな決意があったわけでは決してないけど

僕らは道の上を前に向かって歩き出した

そうドキドキとする胸の鼓動を強く強く感じながら

当たり前のように
二本の足を交互にゆっくりと動かして前へ前へと進んで行った

風が優しく吹いている

その風に乗って
ささやかな秒針の音は
切れっ切れっに
いつまでも響いて聞こえてきているから

そんなことじゃ負けないぞ、諦めないぞ
意味もなく思った
それは他の誰かへの言葉ではなくて

僕自身への言葉だった

僕らは僕たちに
負けないためにこの道を歩いている

そういう思いがなぜなのかじわじわと心の底から湧いてきて、僕のからだに力をくれた
勇気なんて言葉が浮かんでは消えていく

負けないぞ、諦めないぞ、挫けないぞ
負けないぞ、諦めないぞ、挫けないぞ

負けないぞ、・・・・・・・・
切れっ切れっに
聞こえてくる時計の秒針の音と自分自身の決意と思いが今の僕を支えてくれる大きな大きなBGMだ

負けないぞ、諦めないぞ、挫けないぞ
負けないぞ、諦めないぞ、挫けないぞ
負けないぞ、諦めないぞ、挫けないぞ

負けないぞ、・・・・・・・
ボーン、ボーン、ボーン
負けないぞ、負けないぞ、負けないぞ、・・・・・・・・・

まっ直ぐなこの道をどこまでも
どこまでも止まらずに歩き続けた
ゆっくりとしっかりと心を込めて確実な足取りで
この先に何があるのかなんて考える余裕もないままただ足を前に進めた
その道の途中で出会った人がいる
ぼくと同じくらいの背格好のその人は僕に会うとこう言った
「やっと会えたね」「え?」

そんなことをいきなり言われてもどんなふうに答えたらいいのか全然わからない

「僕のこと覚えてなくても仕方がないよ。だってほんとにちょっとだけずっと前にあっただけだったんだから」

「そうなんだ」
僕はその人のことを思い出すことができなかった。

ぼくと同じくらいの背格好、年齢もきっと近いに違いない
「この先に進んで行くの?」
その人にそう聞かれたけどすぐには答えられなかった
勇気とか自分に負けないなんて
そう、言ってここまで歩いてきたけれど

具体的なことなんて何も考えていなかったからだった

どこかでずっとこれは夢の中のことだからと思っていたからかも知れない

「これは君の夢なんだけど、ここで僕と出会ったことでなにもかも変えるのか、元のところに戻るのか、選ぶ時が来たんだよ」

「え?」

「僕はずっとここにいて君が来るのを待っていたんだ。そして君はここに来た
だから今日、君はこの道をもっと先まで進んで行ってこの世界を選ぶのか元の世界に戻るのか選ばなければならないんだ」

僕たちは、何も言えなくなってしまった

「ここまで来ることができたということは自覚がなくても君の中でここに来る準備ができたということなんだ。そして君は途中で引き返すことをせずにここまで歩いてきた。君はここに自分自身の意志で歩いてきたんだ」

そうだった

僕はこの道を歩くと決めて自分の意志でここまで来たんだ。

「どうする?この先に進む?それとも元の世界に戻る?」

僕が黙っていたら彼は更に続けてこう言った。

「一度だけなんだ、二度目はないんだよ」

「なんの準備もできてなくても選ばなければいけないんだ」

「どちらにしても後悔もすると思うし」

「得るものもあると思う」

「あとはもう君次第、君が自分で選ぶんだよ」


どのくらい考えていたのかもう思い出すことはできない

けれども僕は最後に決めた

この道をもっと先まで進んで行くと
そのことを伝えるとその人は少しうつむきながらそっと目を閉じて

「わかった」

ではこの道を君は進んで行きなさい

「君のいなくなった世界には代わりに僕が行くことになるそして君はここで暮らすんだよ」

君が心の底の底でずっと望んでいたことをここでしながら生きていくんだ…

そしていつか君のようにここに誰かが来た時にここで今の僕のようにその人と話をして僕と同じことをするんだ

「それが決まりなんだよ」
と言った

僕はその言葉を聞いてまた何も言えなくなってしまった

「大丈夫」
「風と星と時計の音が何もかも教えてくれる」

「僕も最初にここに来た時は何にもわからなかったけど、何にも困ることはなかったから」

そんなことを言われてもどうしたらいいのかわからない

どうしたらいいのか全然わからなくてとても混乱した

けれどもなぜか後戻りしたいとは全く考えられなくて、早く前に進みたい
そういうふうにしか考えることができなくて更にまた混乱した

「わかるよ、僕も君と同じ気持ちだったから」

「そうなんだ…」

「こういう世界があるなんて多分ここに来た人にしかわからないと思うよ」
「僕たちに共通していることは一つだけ」

「自分の言葉で書きたいことがあるということなんだ」

「ジブンノコトバデカキタイコト?」

「そう。そういうものを持ったまま生まれてしまった人たちの中から僕たちはなぜだかここに運ばれてこんなふうに入れ替わりながらここで言葉を紡ぐんだ」

「なんのために?」

「そんなことわからないよ」

確かなことは今僕と君がここにいてこういうことを話していることだけ」

「それだけなんだよ」

「そうなのか」

「じゃあいくね」

「え?もう?」

「時間があまりないんだよ」

「間に合わないと本当に困ったことになるらしい」

「それにここでいつまで君と話しても何も変わることはないんだ」

「だから僕、もう行くね」
そう言うと彼は僕が歩いてきた道をまっすぐに進んで行った
僕らは、生きていましたから

その後、取り残されたような気持ちになってしまった

さみしかった
今までの、勇気、負けないぞ
って気持ちは言葉は一体何だったんだろう?

心許なくて泣きたいような気持ちになった

それでも
僕はまた先に進んで行くことを決めて

前に向かって歩き出した
前進しかないぞ、後には戻れない、負けないぞ〜

輝くように自分自身に負けないために僕らは

前を向いて道を歩くようにしたいから


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