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tarohanamana
短歌(2025年2月)
道埋める受験帰りの学生はちらほら笑いのどかに歩く
朝起きていつもの過程たどりけり都の道は牛頭馬頭多し
滝坂で赤富士を見て漕ぎ降りておかずの品はあらかた決めた
木々の枝くっきり映える冬の底まっすぐな道さみしく帰る
行き帰り八つの川の起伏越え生ける形は坂道ばかり
格言に収斂される人生を我は望まず戯れ歌つくる
でたらめに道歩く子ら通学の冒険の中大人木石
阿佐ヶ谷の細路地入り居酒屋のぬくもり横に通り過ぎ行く
我が終わりすぐそこにあるかわからず先とも知らず惑いつづける
本棚に並ぶ思い出古本屋歩き集めた知の組み合わせ
霜の朝アスファルト上無造作に転がる柘榴拾う者なく
涙ぐむ二月の空は晴れわたりまことの心あらわに映す
マンションやクレーンの峰目印に道筋たどり夕陽へ向かう
桜切り並木も欠けてビルが建つ何かと目立つ木を切る政治
凍る朝眠気冷気に咎められ流罪気分で都へ上る
梅の下焚火囲んで工員らうつろな顔でぼそぼそ話す
5時過ぎて歩きがてらにカップ酒くたびれ親父厳つさ緩む
間一髪車逃れた自転車は動じぬようで闇にふらつく
帰宅して夕餉の支度一休み料理の過程も長い道のり
Xに一番多く潜んでる不満だらけの沈黙の人
眠りから幾度も目覚め朝になる各駅停まる列車のごとく
