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“ありがとう”に応えられなくなった夜。それでも私が、辞めなかった理由。

“ありがとう”って言われたのに、
なんとも思えなかった。

むしろ、その言葉が、苦しかった。



夜勤のナースコール地獄、
朝まで続くトイレの連鎖。
転倒、インシデント、お局の理不尽アタック。

それでも「優しくしなきゃ」って思ってた。
でももう、ムリだった。



最近は、患者に対してイライラしかない。
「この人、なんで呼ぶの?」「なんで文句言ってるの?」
そんなふうに思ってしまう自分が、
本当に嫌だった。



「こんな気持ちで働いてていいの?」
「それでも“ありがとう”って言われるの、つらい」

そんなふうに思った夜が、何度もあった。

私は、
頑張り方がわからなくなっていた。

でもあのとき──
もう「何かを感じる力」すら、なくなっていたのかもしれない。

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