コミック書評:『ワタシは、カレにぴったりの彼氏が欲しい』(1000夜連続107夜目)
――思い込みも恋も暴走する、異色の“妄想カップリング”ラブコメ。
現在連載中の少女漫画『ワタシは、カレにぴったりの彼氏が欲しい』は、腐女子のBL妄想と自己認識のズレから生まれるピュアラブコメだ。
主人公・宮園うららは、ごく普通の女子高生。成績もそこそこ、運動神経も中の上、ただ、ひとつだけ決定的に「ズレている」点がある。彼女は、世の中の男性を見ると、即座にBL(ボーイズラブ)カップリングを脳内で組み立ててしまうのだ。
朝の通学電車ではサラリーマン二人を見て「上司×部下」設定を妄想、体育の授業のバスケでは男子同士のパス回しに“尊い”を感じて赤面。教師と校長、スポーツ選手、果ては"バイデンとトランプの公開討論会"までもが彼女の脳内ではラブシーンとして展開している。小学生以下と家族(父と兄)にだけは妄想が発動しないことが唯一の救いだ。
ある日、そんなうららの前に現れるのが、転校生の日向凜。整った顔立ち、落ち着いた声、頭脳明晰、スポーツ万能。さらには老舗ホテルグループの御曹司という、どこを取っても完璧すぎる男子だ。
本来なら妄想するにはおあつらえ向きの逸材なのだが、あまりにもハイスペすぎてうららの妄想レーダーは沈黙してしまう。彼にふさわしい相手が、“攻め”も“受け”も見つからないのだ。結果、この「BLモードが発動しない」という異常事態に、うららは混乱。結果として、なぜか『日向くんに釣り合う彼氏を私が見つけてあげなきゃ』と謎の使命感が燃え上がってしまう。
第1巻では、うららが次々と凜の“彼氏候補”を勧誘・紹介していくドタバタが描かれる。図書委員の文学男子・草壁奏太を代わりに口説き落とそうとしたり、サッカー部のキャプテン・小田島恭を「凜×恭」と勝手に命名してくっつけようとしたりと暗躍を繰り広げるうらら。自分の周囲で繰り広げられるBL陰謀に困惑していた凛も、次第に彼女の健気さ(?)に、淡い想いを抱くようになる(もちろんうららに対して)。
そんなすれ違う恋心という王道のストーリーラインとともに作品を盛り上げるのは、うららの圧倒的なBL妄想力だ。
作中に挿入される“有名人妄想カップリング”は、野球界からは"長嶋茂雄×王貞治"、芸能界からは"明石家さんま×北野武"、アニメ界からは"ミッキー×ドナルド"など枚挙に暇がなく、質・量ともに規格外。常識を飛び越えたセンスで、片っ端からカップリングしていく(うらら本人はいたって真面目)。この笑いのスパイスがなんともクセになる。
だが、コミックス1巻終盤、親友の笠原萌が放つ一言で、物語はさら加速する。
――「ていうか、凜くんにだけBL妄想できないの、凜くんのことが好きだからなんじゃないの?」
この一言をきっかけに、使命感と恋の間で揺れ動くうららの想いと、凛の一途な想いが、さらに複雑さに絡みあっていく。
『ワタシは、カレにぴったりの彼氏が欲しい』は、BL文化への愛とツッコミを両立させ、ピュアなラブコメへと昇華させた傑作だ。
設定やストーリーラインには笑いを散りばめながらも、恋に不器用な少女の“自己認知のズレ”をやさしく描き、読者に「恋とは何か?」を問い返す。
――2巻以降、うららの恋心とBL妄想、どちらが勝つのか?凛には、彼氏か彼女、どちらができるのか? 期待が高まるばかりだ。
というマンガが存在するテイの書評。
スキが沢山ついたらホントにコミカライズされるかも☆
勝手にコミカライズしてもらっていいんで、その時は原案程度に名前書いといてくださーい☆
参考にした記事)
視点。少女マンガも書いてなかったので書いた。
でもこの設定感、ありそうだなぁ。絶対あるよなぁ。
でも、トランプ×バイデンのBL2次創作はないと思うからageちゃうけど。
誰か既存のコミックあったら教えてくださーい!
