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詩集#29

久しぶりの詩まとめです。

荒浪の洞窟

「干潮にならないと入れない
海の洞窟があるんだって!」
妙な噂が飛び交う海と山に囲まれた街
そんな洞窟あるのか?
疑問と好奇心が足を動かす
気付けば列車に乗っていた

冬の青い空に冷たい風
凍える海風が吹く街に降り立った
あの洞窟を探しに行こう
賑やかな街を離れ、山を越えた先
洞窟があるという海がある

険しい岩山が切り立つ海岸
なんだここは、海賊の入り江か
荒波が出迎えるそこは
荒くれ者の船乗りたちの気配がする

早くしないと
海賊たちに見つかってしまう
荒れ狂う波しぶきの砂浜
砂に掴まれながら岩穴に逃げ込んだ

快眠破る怪異

温かなお布団でぐっすり夢の中
あぁ…この穏やかな時間が
ずーっと続いてほしい
居心地良さに布団に暮らしたくなる
冬の星空は自分だけの基地を包み込む

あ"ーっ!!
突然の静寂を破る野太い声
何者だ
わーっ!!
まただ
声は住宅街を恐怖で震わせる

夢から現れたの?
夢なのか現実なのか分からない
得体の知れない声は確かに聞こえた

気付けば朝になっていた
「あの声なんだったんだろうねぇ。」
家族や近所が口を揃えて言う
あれは夢じゃなかったんだ

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