【エッセイ】おばちゃんの茹でたトウモロコシ
有料部分を読むと、ちょっと読後感の変わるエッセイです。たぶん。なんなら読まれないほうが良いので、高めに設定しています。
有料部分を読まなくても、ちゃんと一本の作品になっています。
仕事の途中でコンビニによった。
いつもの様に、栄養ドリンクとコーヒーとおやつを買う。
ふとレジ横を見ると、とうもろこしが置いてある。
「県産 ゆでとうもろこし」
とうもろこし、もうそんな時期か。
地元のとうもろこしより、こちらのとうもろこしの方が甘くて美味しくて好きだ。
「とうもろこし、いかがですか?」
とうもろこしを見ていたら、店員さんにおすすめされた。
「ああ、美味しそうですね」
そう言って一度会計を済ませる。
買うつもりはなかったが、疑問が口を割って出てきた。
「もしかして、ここで茹でたんですか?」
「そうよ〜、私がさっき茹でたの。そこで、手袋して!」
レジスタッフの後ろを通りかかったおばちゃんが話しかけてきた。
おばちゃんが、さっき茹でてくれた、とうもろこし。
(なんか……いいな……!)
何故だか、とても、美味しそうに感じる。
おばあちゃんの家で食べるとうもろこしを頭に思い浮かべて、懐かしい気持ちになる。
ゆでとうもろこしが輝いて見えてきた。
「じゃあ、1つ頂こうかなあ」
「ありがとうございます!どれにしますか?」
とうもろこしを何点か並べてくれた。
最初に選んだものが大きかったので、それを1つ購入する。
なんだかうまく言えないけれど、なんだかすごく良い買い物をした気がする。黄色く、みずみずしい、とうもろこし。
今日のお昼ごはんは、おにぎりと、とうもろこしに決まった。
その後会社に戻って、おにぎりととうもろこしを食べた。
1本のとうもろこしを食べるのは結構大変だったが、美味しかった。
1本分のとうもろこしを机で食べる私は、少し、変な人だった。
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