私は転んで、やっと立ち止まった
朝、いつも通りの一日が始まるはずでした。
我が家には毎朝の小さな習慣があります。
家族を見送ること。
そして、その習慣を誰より真面目に守っているのが愛犬のミミです。
どうやら本人は「家族のお見送り係」という重大な任務を任されていると思っているらしく、誰かが出かける気配を感じると、必ず玄関までやってきます。
寂しがるから良くないという話も聞きますが、本人がどうしても行きたがるので、もう諦めて一緒に出るのが定番になっていました。
そんな、いつも通りの朝でした。
ミミを抱っこして外へ出た瞬間。
急に足の力がふっと抜け、次の瞬間には地面に倒れ込んでいました。
気づいた時、私は砂利の上で、ただ必死にミミを抱きしめていました。
不思議なことに、一番最初に思ったのは、
「ちゃんとミミをかばえた」
ということ。
我ながら親バカです。
その次にやってきたのが、じんじんとした痛みでした。
砂利で擦った手や膝。
久しぶりに感じる、子どもの頃みたいな怪我の痛みに、
驚きと同時に少し情けなくなりました。
登録販売者として働いているので、傷の処置は慣れています。
とりあえず消毒して、手当てをして。
静かになった家の中で、ふと思いました。
「私、どうしちゃったんだろう?」
そういえば最近、朝なかなか起きられなかった。
10年以上の仕事で痛めた肩や膝が痛むのはいつものこと。
だから、年齢のせいかなと思っていました。
夜はストレッチもしていました。
それでも、夜中に痛みで目が覚めたり、朝、意識はあるのに体が動かず、起き上がるまで30分以上かかる日があったり。
そんなサインが、ずっと続いていたんです。
でも私は、
「まだ大丈夫」
と思っていたんです。
いや、思いたかったのかもしれません。
転んだあと、ノートを開いて自分の状態を整理してみました。
そこで見えてきたのは、
自分で思っていたよりもずっと泥臭い、本当の自分でした。
強いふりをしていた自分。
前を向いているつもりだった自分。
でも本当は、思っているよりずっと子どもっぽくて、
誰かに見てもらいたくて、
「頑張ってるね」
の一言が欲しかった。
そんな自分でした。
ぐるぐると溢れる感情をメモに書き出し、整理しているうちに、ある言葉に出会いました。
「努力不足なんかじゃない」
「結果が出る前の不安定な時期を、よくここまで積み上げてきた」
その言葉を読んだとき、
思った以上に胸にきてしまいました。
気づいたら、少し泣いていました。
たぶん私は、誰かに褒めてほしかったわけじゃない。
ただ、
ずっと頑張ってきた自分自身が、
自分の頑張りを頑なに認めてあげていなかったんだ、と気づいたんです。
だから今日は、
「何円稼いだか」
「何件応募したか」
「どれだけ成果が出たか」
そんな数字の基準は一度全部、隅に置いておいて。
転んでしまった体と、
ずっと不安を抱えていた心が、
今どれくらい疲れているか。
そちらを基準にしてもいいんじゃないかなって。
たまには、思いきり甘やかしてあげてもいいんじゃないかなって思えました。
そして、もし、これを読んでくださっているあなたも、同じように苦しさを抱えているなら。
今日は一度だけ、
自分にこう言ってあげてください。
「私、ちゃんと頑張ってるよ。」
と。
もし、その言葉を心の中で呟いたとき、涙が出そうになるなら。
それはきっと、
今のあなたにも
「頑張ってるね」
という言葉が必要だったのだと思います。
私も今日は、
もう少しだけ自分を甘やかしてみようと思います。
子どもたちとの日々や、
悩みながら働き方を見つけていく過程も、
マガジンに少しずつ残しています。
ご興味のある方は、よかったらお立ち寄りください🕊️
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!