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これで変われますか?と聞かれて、私が伝えたかったこと

「これで変われますか?」

そう聞かれたとき、

私は一瞬、返事に迷いました。

変われるかどうかなんて、本当は誰にも分からないから。


久しぶりに、美容の話をしようと思います。
先日、30代くらいの男性のお客様がいらっしゃいました。


話の前に、ひとつだけ。

私は私は接客のとき、
必要以上にお客様のことを聞かないようにしています。

たぶん、自分がそうされると緊張してしまうタイプだからだと思います。

だから、その方がどんな仕事をしていて、
どんな人生を歩いてきたのかは分かりません。

でも、その日は、なんとなく感じたことがありました。

この方はきっと、

勇気を出してここへ来てくださったんだろうなって。

変わりたい。

でも何から始めたらいいか分からない。

そんな気持ちを抱えているように見えました。



お話を聞いていると、

最近メンズ美容が気になること。

毛穴が気になっていること。

化粧水と乳液の違いも分からないこと。

でも、馬鹿にされるかもしれないと思いながら、
勇気を出して来店されたこと。

そして、少し不安そうに聞かれたんです。

「化粧品って、本当に変わるんですか?」



私はまず洗顔をご提案しました。

でも、それは洗顔が一番大切だからではありません。

一番続けやすそうだったからです。

高いものを使うことよりも、

毎日できることの方が大切。

スプレータイプの化粧水でもいい。

乳液もベタつかないものでもいい。

まずは続けること。

それが何より大事だから。


一つずつテスターで試しながら、 「これは好きかも」 「これは苦手かも」 と確認していく時間は、なんだか少し楽しそうにも見えました。


そして最後に、その方は少しだけ不安そうに聞かれました。

「これで、周りから変わったって思ってもらえますか?」


その言葉が、なぜかすごく心に残りました。

もちろん、基礎化粧品だけで魔法みたいに変わるわけじゃありません。

高い美容液を使えば、もっと早く変化することもあるかもしれない。


私はそのとき、
肌の話をしているようで、本当は違う気がしました。

きっとその方が聞きたかったのは、毛穴の話だけじゃない。

「頑張ったら変われますか?」

だったんじゃないかなって。



だから、私は一瞬、返事に迷いました。

「大丈夫ですよ」と簡単には言えなかったんです。

未来のことは誰にも分からないから。

でも、

「ちゃんと向き合おうとしている時点で、一歩進んでいますよ」

とはお伝えしました。


美容って、綺麗になるためだけのものじゃないのかもしれません。「自分はちゃんとケアしている」って、自分で思えることなのかも。

自分を雑に扱わないための時間。

自分を諦めないための時間。

自分を大切にする時間なのかもって、気がしています。


もし今、

何かを変えたいのに、
何から始めたらいいか分からない人がいたら。

いきなり大きく変わろうとしなくて大丈夫!って、私は思います。

化粧水を一本使い切ることでも、

10分早く寝ることでも、

散歩に出ることでもいい。


変化って案外、

そんな小さな「自分を大切にすること」から始まるのかもしれません。


焦らなくて大丈夫。

誰かと比べなくても大丈夫。

今日のあなたが昨日のあなたより少しだけ自分を大切にできたなら、

それも立派な変化だと思うのです。



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