若者がまぶしく見える日
先日、テレビでワールドカップの現地中継を見ていました。
スタンドには日本のユニフォームを着たサポーターがたくさんです。その中の一人の若者がインタビューを受けていました。
「この日のために4年間働いてきました。」
そんな言葉を笑顔で話していました。
私は思わずテレビの前で手を止めたのです。
4年間。
言葉にすると短いが、実際には長い時間です。
春も夏も秋も冬もあります。
仕事で嫌なこともあったでしょう。
辞めたくなる日もあったことでしょう。
それでも彼は、お金を貯め続け、この日のために頑張ってきました。
その姿が、なんともまぶしく私には見えるのです。
若い頃は、誰だって夢を持っています。
海外へ行きたい。
好きなチームを応援したい。
世界を見てみたい。
だが、多くの人は途中で諦めますね。
お金がない。
時間がない。
仕事が忙しい。
理由はいくらでも見つかります。
私もそうでした。
だからこそ、実際に行動した若者を見ると、「たいしたものだな」と思うのです。
世の中には、「最近の若者は元気がない」と言う人もいます。
だが、本当にそうでしょうか。
私はむしろ逆ではないかと思うのです。
確かに昔のような派手さはないかもしれません。
しかし、自分の夢のために黙々と働き、誰に自慢するわけでもなく目標を実現する若者は確実にいるのです。
テレビに映るのはほんの一瞬ですが、その裏には何年もの努力があります。
その姿は決して軽くはありません。
私は時々思うのです。
こういう若者の中から、未来の日本を支える人が出てくるのでは、かと。
別に政治家になるという意味ではありません。
もしかすると、会社を興す人かもしれません。
地域を支える人かもしれません。
新しい技術を生み出す人かもしれない、ですね。
何になるかは、今は分からないのです。
だが、自分で目標を決め、自分で努力し、自分で実現する力を持つ人は、どこへ行っても強いのです。
そういう人は人生のどこかで必ず成長します。
考えてみれば、人はみんな、最初は普通の人です。
歴史に名を残した人物も、最初から偉かったわけではありません。
近所の誰かと変わらない若者だったはずです。
それが年月を重ねる中で成長するのです。
その成長する姿を見ることができるのは、実にうれしいことだと、私は思うのです。
年を重ねると、つい社会の問題ばかりが目につきます。誠に困ったものです。
人口減少。
物価高。
政治不信。
暗い話題はいくらでもあります。
しかし、その一方で、どこかの町で、どこかの職場で、夢を胸に頑張っている若者が、静かに育っているのです。
それもまた現実ですね。
私はそんな若者を見ると、少しうらやましくなります。それは、
4年後を楽しみにできること。
心から好きだと言えるものがあること。
そのために努力できること。
どれも簡単なようでいて、実はなかなかできることではありません。
だから、私は思うのです。
ワールドカップのスタンドで笑顔を見せる若者を見るたびに、日本もまだ捨てたものではないな、と。
国の未来は、案外こういう名もない若者たちの情熱によって支えられているのかもしれません。
そう思うと、少しだけ心が温かくなります。
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