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寝息のとなりで|お父さんの育児|育児日記|

夜20時。
我が家では、そのくらいの時間になると寝かしつけが始まる。

息子を布団に寝かせ、自分も隣に横になる。
部屋の灯りは少し暗め。
静かな空気の中で、息子はゴロゴロと寝返りを打ちながら、少しずつ眠りに近づいていく。

もちろん、毎日スムーズに寝るわけじゃない。

急に覚醒したみたいに動き出す日もあるし、顔をこちらに向けて笑い出す日もある。
「そろそろ寝ようか」と思っているのは、だいたい親だけだ。

そして気づけば、自分も眠気に引っ張られる。

以前の自分なら、この時間を“何もできない時間”だと思っていた気がする。

自由に動けない。
大きな音も立てられない。
仕事を進めるにも中途半端。

だけど最近は、この時間の使い方が少し変わった。

枕元には、小さいメモ帳を置いている。
マイクロ5のシステム手帳だ。

暗い部屋でもさっと開けるサイズ感がちょうどいい。

そこでその日、考えていたことを短く書き留める。
仕事のアイデアだったり、最近感じた違和感だったり。
「これ、なんで気になったんだろう」と、自分の思考を掘り下げることもある。

不思議なのは、昼間よりも頭が整理されることだ。

日中は、どうしても情報が多い。
仕事の連絡、SNS、やるべきこと。
次から次へと流れてくる。

でも寝かしつけの時間は、半分強制的に遮断される。

静かな部屋。
小さな寝息。
その環境の中で考えていると、自分にとって本当に大事なことが少し見えやすくなる。

最近、「自己投資」の意味も変わってきた。

以前は、新しい知識を増やすことや、成果につながる勉強みたいなものを想像していた。
でも今は、自分の思考を整理する時間そのものが、かなり重要なんじゃないかと思っている。

特に40代になると、時間は増えない。

子どもが生まれると、なおさらだ。

だからこそ、「まとまった時間が取れたらやろう」は、たぶん永遠に来ない。

限られた時間の中で、自分をどう整えるか。
何を考え、何を残すか。

それが、これからの働き方や生き方に繋がっていく気がしている。

もちろん、毎日そんなにうまくはいかない。

メモ帳を開いたまま寝落ちする日もある。
夜中に目が覚めて、「また一緒に寝てしまった」と苦笑いする日も普通にある。

でも、それも含めて今なんだと思う。

子どもが小さい時間は、想像以上に短い。

その時間を、自分のことは後回しにする期間にするのか。
それとも、父親になったからこそ深まる時間にするのか。

たぶん、あとから振り返った時に思い出すのは、こういう薄暗い部屋の空気感なのかもしれない。

隣では、小さな寝息が静かに続いている。

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