【福井 坂井市】越前 丸岡の美酒 一筆啓上 鬼作左 2026/7/11
日本一短い手紙の故郷、
そして現存する最古の天守閣「丸岡城」がそびえる福井県坂井市。
歴史とロマンが息づくこの地には、
歴史好きや日本酒ファンの心を捉えて離さない銘酒があります。
その名も、「一筆啓上 鬼作左(おにさくざ)」。
戦国武将の気骨と、
丸岡町のテロワールがギュッと詰まった一本の魅力に迫ります。

名前の由来:徳川家康の忠臣「鬼作左」本多重次とは?
銘柄の名前にもなっている「鬼作左」とは、
徳川家康の重臣として知られる
戦国武将・本多作左衛門重次(ほんだ さくざえもん しげつぐ)のこと。
「鬼作左」の由来:
勇猛で短気な頑固者でありながら、
私利私欲を一切捨ててひたすら
主君・徳川家康のために尽くしたその生き様から、
領民たちからも親しみを込めてそう呼ばれました。
主君にとって一番良いと思うことをやりぬくという信念を
かたくなに守り続けた硬骨の武将です。
強烈すぎる忠義のエピソード:
徳川家康が豊臣秀吉のもとへ上洛する際、
家康の身を案じた作左衛門は、
人質として岡崎に滞在していた秀吉の母の世話役を任される一方、
その在所のまわりにいつでも火をかけられるよう
大量の薪を積み上げて囲んだという、
凄まじいまでの肝っ玉と強硬な防衛策を見せました。
結果的に家康は無事に戻り、
実際に火をかけることはありませんでしたが、
この「薪を積んだ件」はのちに秀吉の耳に入ることになります。
親想いで知られた秀吉はこれに激怒し、
のちに関東へ移封された際に、
作左衛門は蟄居させられて不遇のまま生涯を終えることになりました。
日本一短い手紙:
一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ
この手紙の中にある「お仙」とは、
のちの越前丸岡城主となる嫡男・本多成重のこと。
わずか40文字足らずの中に、
留守宅の火の元を警戒し、幼い息子を慈しみ、
軍馬の備えを怠らないよう命じる、
家長としての愛情と、武人としての気構えが凝縮されています。
丸岡城にただずむ「一筆啓上碑」
現在の丸岡城のふもとには、
あの有名な手紙を刻んだ「一筆啓上碑」が建てられているとか。
城の歴史を静かに物語るその石碑は、
かつてこの地を治め、
硬骨の信念を貫いた武将の気風を今に伝えているそうです。
本多一族の系譜:
同じ三河発祥の本多一族でありながら、
早い段階で分かれた分家として硬骨の生き様を貫いた作左衛門家と、
宗家的な立場から徳川家の中枢を支え
天下に名を馳せた忠勝の系統とでは、
また違った味わい深いドラマがありますね。
久保田酒造のこだわり:丸岡の自然が育むテロワール
福井県坂井市丸岡町にある久保田酒造は、
宝暦3年(1753年)創業の歴史ある酒蔵です。
「美味しくなければ酒じゃない」を信条に、
自社栽培の酒米や敷地内の地下水など、
地元の素材を活かしたこだわりの日本酒を造り続けています。
「一筆啓上 鬼作左」の情報
原料米:福井県産山田錦 100%使用
精米歩合:70%
アルコール分:15%
製造年月:2025年12月
製造者:久保田酒造合資株式会社(福井県坂井市丸岡町)
おわりに
歴史のロマンに思いを馳せながら杯を傾ける。
そんな贅沢な時間を演出してくれるのが「一筆啓上 鬼作左」です。
愛知県から福井県へと足を延ばすたび、
歴史とロマンが息づくこの地に深く惹きつけられます。
まだ訪れていない丸岡城へは、ぜひ次の機会に足を運びたいものです。

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