【岐阜 可児市】美濃天狗 新酒 無濾過生原酒 2026/5/28
5月28日 曇天の空の下、
織田信長、森長可ゆかりの、
戦国情緒あふれる可児市の山城へ足を運びました。
美濃金山城跡の山道を歩き、
心地よい足の疲れを感じていたお昼どき。
腹ごしらえで訪れたのは、
味噌煮込みうどんが評判の「可児藤蔵」。
「可児藤蔵」へ向かう道すがら、
立派な木造のお屋敷と、
「林酒造株式会社」の看板が見えましたが、
「へえ、こんなところに酒蔵があるんだ……」と、
そのまま通り過ぎました。

偶然の「点と線」
香ばしい味噌の香りがただよう店で、
お品書きをパラパラめくっていた時、
地酒「美濃天狗」の文字が、目に飛び込んできました。
「さっき見かけた、あの林酒造のお酒かしら?」
味噌煮込みうどんを待つ間に、スマホで検索。
すると、まさにどんピシャ!
さきほど見かけた酒蔵の銘柄であること、
しかも、「酒蔵で直接お酒が買える」という情報まで判明し、
素晴らしい偶然に、わくわくしてきました。

帰り道にあの酒蔵へ。しかし……?
食後、さっそく林酒造さんへと立ち寄ることに。
実際に降り立ってみると、格式ある木造のお屋敷。
杉玉が掲げられた門をくぐり、広い敷地を抜けてようやく玄関へ。
引き戸を開けて、中へと入りました。
目の前にはレジとお酒の入った冷蔵庫……があるのですが、
驚くほど静か。
事務所を覗いても、人っ子一人いません。
あまりの人気のなさに、思わず足がすくみます。
「ごめんくださーい!」
声を張り上げてみるものの、シーンとした空間に虚しく響くだけ。
「これは困ったな……」 一度外へ出て、
チャイムを押してみることにしました。
ところが。
ほんの1回、軽く押しただけなのに、
チャイムがなぜか何度も続けて鳴り響くのです。
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン……。
……まだ鳴るの!?
静寂につつまれたお屋敷に響き渡る音。
焦る私たちを置き去りにして、無情にも連打は続きます。
ようやく鳴り止んだその時、
奥から「はーい」という声とともに、
おかみさんらしき方が現れてくれました。

旅の記憶を封じ込めて
ようやく出会えたのは、
4月に蔵元で直詰めされたばかりの新酒。
無濾過生原酒、19度!
帰宅後、さっそくグラスに入れていただきました。
山城を巡って心地よく疲れている体に、
力強くも芳醇な風味が染みわたります。
旅の思い出を語りあいながら、
グラスの中で、美味しい記憶として溶け合いました。

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