犬系彼女の誕生日
??:.....ん~、おはよぉ~...
俺の腕の中で目を覚ましたこの子は彼女の凪紗
凪紗は朝目が覚めるなりもぞもぞと身を寄せてくる
まるでぬいぐるみのように、ふわふわで甘い匂いがする
凪紗:○○くん、今日は...なんの日でしょう~?
ブランケットにくるまり顔だけ出してにっこり笑う凪紗
寝ぐせのついた髪、まだ眠そうな声。そんな姿すら愛おしい
○○:...凪紗の誕生日でしょ?
凪紗:ピンポーン♪
凪紗:正解者にはぎゅーのプレゼント♪
凪紗は俺の背中に腕をまわしハグをしてくる
凪紗:んふ~♡
○○:凪紗、誕生日おめでとう
凪紗:ふふっありがと~!
朝からテンションMAXで凪紗の犬系が炸裂している
凪紗:今日はいっぱい甘やかしてくれるって言ったよね?
凪紗:ね?忘れてないよね?
○○:もちろん
○○:今日は一日中凪紗のわがままきいてあげるよ
○○:(いつも聞いてるなんて言ったら怒るかな笑)
凪紗:やった~!
凪紗:○○くん大好き~っ!
凪紗は抱き着いている腕にさらに力をいれる
俺も抱きしめ返しそっと心の中でにやける
午前中は凪紗の希望によりゆったりとおうちデート
ゲームして、映画を見て、お菓子を食べ、ソファでくっついて
凪紗:ねえねえ
○○:ん?
凪紗:今日だけはずっとぎゅーってしてていい?
○○:ふふっ今日"だけ"じゃなくてもいいよ?
凪紗:んもぅ~甘やかしすぎっ!
凪紗:...でもすき...。
嬉しそうに尻尾が見える勢いでくっついてくる凪紗を
優しく抱きしめながら俺はスマホをちらり
○○:(やべっそろそろ時間だ)
○○:ねえちょっとだけ外出ようか
凪紗:えっ?どこ行くの~?
○○::ナイショ。連れてってあげる
凪紗:え~ほんとにナイショ~?
○○:うん、ほんとにナイショだよ~
俺は車を運転しながら。ちらっと助手席の凪紗を見る
凪紗は以前買ってあげた服を身を包み
少し緊張したように指をもじもじさせていた
凪紗:○○くんといるとどこ行っても楽しいけど
凪紗:今日はちょっと特別がいいなぁって...思ってたから...
○○:ふふふ笑
その言葉にそっと微笑む
その後15分くらい行ったとこで車を降りた
その先には静かな丘の上に設置された小さなキャンプテント
灯されたランタン、夕焼けに染まる空、二人きりの時間
凪紗:え、、、ここ貸し切りなの、、、?
○○:うん。今日だけは誰にも邪魔されたくなかったからね
テントの中にはこっそり作っておいたアルバムが
出合った日、初めて手を繋いだ日に、喧嘩をしてしまった夜
全部写真と手書きのメッセージで綴られていた
凪紗:...○○くん、ずるいよぉ
凪紗:こんなの泣いちゃうじゃん...
○○:凪紗が大好きだから
○○:誕生日くらいとびきりの"ありがとう"を伝えたくて
涙目の凪紗をそっと抱き寄せ俺はポケットから小さい箱を差し出す
中にはペアリング
その内側には小さく「always with you」の刻印
凪紗:ふふっありがとっ♪
凪紗:絶対に離れないでね♡
○○:当たり前じゃんずっとずーっと一緒だよ
凪紗:えへへ~嬉しいなぁ~
沈んて行く夕日を見ながら凪紗は俺の肩に頭を預けてきた
そんな凪紗の手をぎゅっと握った
凪紗:ねぇ○○くんは私のどこが好きなの?
○○んー、、全部、、じゃダメ?
凪紗:だめ~それじゃわかんないもん!
○○:じゃあ、、、
○○:甘えん坊なとこと、素直なとこと、すぐ泣くくせに強がるとこでしょ、、、
○○:あとは、、、
凪紗:あ、、それ全部"犬っぽい"って言われるやつだ、、、
○○:うん、だから凪紗は犬系彼女なんでしょ?笑
凪紗:私ほんとに犬だったらよかったのにな
○○:なんで?
凪紗:そしたらずっとそばに居れるでしょ?
凪紗:○○くんが帰ってきたらナデナデされて、抱っこもされて
○○:でもそしたら結婚できないよ?
凪紗:結婚!!??
○○:ふふ、驚きすぎ笑
凪紗:だって、、、
凪紗は嬉しさと恥ずかしさで頬を赤く染める
○○:かわいいなぁ~
凪紗:急には反則だよ//ギュ
顔を見られたくないのかハグをされ胸に顔を埋める
○○:ねえ凪紗
凪紗:なぁに?
○○:次もその次もずっと俺に誕生日を祝わせてね?
凪紗:もちろん!
凪紗:○○くんと一緒にじゃないと嫌だもん!
○○:ありがとっ!
凪紗:でもその前に次は○○くんの誕生日だね!
○○:普通でいいからね?
凪紗:えっへへどうだろね~笑
○○:もう笑
静かな場所に二人の楽しそうな笑い声だけが響いていた
その二人の頭上には天の川が綺麗に掛かっていた
おわり
誕生日おめでとうございます!
※作品の全てはフィクションであり実在する名前、団体等現実には一切関係ありません
