びちゃびちゃリモコン

わたくしの耳朶には〝ハトメ〟が有り、此れに見合う穴が空いております。行き来出来るのは爪楊枝を五、六本束ねたくらいの大きさでしょうか。覗き見ると屹度、赤錆で構成した強がりが確かめられることでしょう。こうして指で作った輪の内側で十メートルはくだらない鯉が死際でぴたんと跳ねるによく似た格好で。〝ハトメ〟の僅か下側には小さな六角ボルトを埋め込んでおりまして、フランケン・シュタイン博士の元でぐうぐう眠ってみたいと云う願望を、成人式を終えてからささやかに具現させての物体です。

鋏を入れた牛乳パックを縛り付け、図画工作の材料にすればよかろうと近所の子どもらに抱えて渡してやると、夢や希望の種は再生紙と化して摘まれてしまった。洗い立ての清潔な白で伸ばされた手を、じゃきん。じゃっきん。無邪気な声が、リサイクルの重要性を下手っぴな歌にしている。そんな夢を見た。突然死の予兆なら面白いだろうなと遊び半分に検索をしてみれば、全ての構成物質を無惨に折られてしまった雲の画像を保存して、あとは、忘れてしまいました。

丁度、躊躇い傷が走る角度で皮膚を引き攣らせ乍ら針を差し込み、親指で圧してやれば可愛らしい尖端が顔を出してくれた。壁紙の機嫌は全く傾かずに済んだようで、何よりです。