ShokzのOpenRun系からOpenFit Proに乗り換えた話
電源ボタンが2台続けて壊れたので、ShokzのOpenRun系からOpenFit Proへ乗り換えた
カナル型イヤホン、特に夏場に使うにはどうにもつらい。
耳の中が蒸れるのもあるし、装着状態が若干不安定に感じることもある。音質が良いに越したことはないものの、長時間使うものなので、それ以上に快適性を優先したい。
ということで、オープン型で評判の良かったAfterShokz Aeropexを購入したのが、現在のShokz(旧AfterShokz)との出会いだった。
それからなんやかんや、骨伝導イヤホンを3台にわたって使ってきたのだが、うち2台が電源ボタンの故障で使えなくなった。
歴代Shokz製品と故障履歴
最初に使っていたAfterShokz Aeropexは、最終的に筐体が物理的に破損。
とはいえ4年近く使えたので、これは普通に寿命だったと思う。日常的に使うイヤホンとしては十分長持ちした。
Aeropexには概ね満足していたけども、少し気になっていたのは左右をつなぐツルの長さ。
そこで2台目は、Shokz OpenRun Pro Miniを購入した。Miniなら後頭部側のツルが短く、自分の頭のサイズにはこちらのほうが合っていた。
装着感も概ね快適。
しかし1年半ちょっと使った頃、電源ボタンが故障した。
前兆らしい前兆もなく、急にボタンを押したときの反発がなくなり、そのまま額に青筋浮かぶんじゃないかってレベルで押し込んでようやく反応するかどうか、といったボタン感度になってしまった。
幸い2年の保証期間内だったので、交換品を送ってもらえることに。
そして届いたのがShokz OpenRun Pro 2 Mini。まさかの後継機種。
ちょっと面倒だったメールでのサポートのやり取りや現物の返品作業も、これは許しちゃうよね。
というわけでウキウキで使用していたのだけども。また電源ボタンが壊れた。
いや早いよ。交換してから1年経過するちょい手前ぞ。
いつものように使い終わり、電源を切ろうとして長押ししたところ、ボタンの反発がなくなっていた。そのまま何をしても反応なし。
自分は親指だけゴリラになってしまったのか……?
もちろん、自分が使った個体でそうなったというだけなので、OpenRunシリーズ全体の耐久性がどうこうと断定するつもりはない。単純に運が悪かった可能性もなくはない。
ただ、自分の手元では2台連続で同じ電源ボタンが破損した。Redditなどでも似たような事例は見かけるし、正直電源ボタンと音量ボタンが兼用で、しかもしっかり長押しが必要な仕組み自体が悪いと思うんだ。
なにより、初代のAeropexが4年近く使えた割に、次の2台は立て続けに故障。さすがに、また同じタイプを買うのは少し不安になった。音自体はまだ普通に鳴るし、バッテリーも特にヘタっていない。なのに、電源ボタンが壊れただけで使えなくなる。
もったいない……
電源ボタン長押しタイプと暫しの別れ
それなら次は、そもそも電源ボタンを長押ししなくていいタイプにしよう、ということで。
充電ケースから取り出せば電源が入り、ケースへ戻せば電源が切れる製品へ乗り換えることにした。
とはいえ、カナル型は(気になる製品もあるにはあるけど)買い足す予定はない。まだ十分動作するJabra Elite 75tもあるし、COTSUBUもある。
今までのShokz製品は、カナル型ではない割に音質も必要十分だし、肌に触れるシリコン素材の感触もちょうどいい塩梅で良き。
そういうわけで、そのまま同社のOpenFit Proを選択。
OpenFit Proにして良かったところ
まず左右をつなぐツルがない。
これだけで、仰向けになって使う際の快適性が段違いに良くなった。
OpenRun系では後頭部のツルが枕やクッションに当たることがあったけど、OpenFit Proならその心配がない。長時間使ったときのじんわり感じる締めつけ感もなくなった。耳珠の前あたりに骨伝導ユニットがグッと触れ続けることによる、少し圧迫される感覚がないのがデカいかもしれない。
OpenRun系も十分に快適ではあったけれど、耳まわりへの負担感はOpenFit Proのほうがトータルで少ない。(※個人の感覚です)
音については、低音の効きがOpenRun系より良い。
今まで聞こえにくかった部分も聞き取りやすくなり、イヤホンを使い分けずとも楽しめるコンテンツの幅が広がった。
そしてビックリしたのが、オープン型なのにノイズキャンセリングが体感できるレベルで効くこと。
夏なのでわかりやすい部分もあるけど、扇風機やエアコンの低い作動音がかなり軽減される。イヤホンを外したとき、むしろ普段の環境がうるさく感じるくらい。
あとバッテリー持ちも良いし、ケース込みなら更に長く使える。
ケースは一般的なカナル型イヤホンの1.5~2倍くらいデカいけど、OpenRun系と比べればかさばらず、平たいのでカバンのポケットにも入れやすい。
スマホやタブレットとの通信も、以前より安定している気がする。アプリからは標準の他、接続の安定度重視と遅延低減重視を選べるのも良い。
あと見た目が格好いい。
本体だけでなくケースにも高級感があり、所有欲が満たされるタイプの出来。
いやまぁ高級感っていうか普通に高めの製品なんだけども。
ケースの蓋を閉じるときも単にパタンと閉じるのではなく、少し抵抗を残してポフッと収まる感じが地味に良い。
OpenRun系のほうが良かった部分
ただ、全部がOpenFit Proのほうが良いわけでもなかった。
付け外しの手軽さは圧倒的にOpenRun系が上。
左右がつながっているので扱いやすいし、外すだけなら片手でもできる。OpenFit Proは左右が分かれているため、どうしても少し手間が増える。
マスクとの併用もOpenRun系のほうが安定していた。
OpenFit Proでは、マスクのひもが着脱センサーに干渉するのか、たまに誤検知することがある。割と雑に装着しても気軽に聞けるのはOpenRun系の強みだった。
あと、海や雨音などの環境音や、立体的な音響の響き方。このあたりは骨伝導のほうが、頭の中へ自然に広がるように感じる。
OpenFit Proは低音も出るし細かい音も聞き取りやすいけれど、この独特の自然さについてはOpenRun系のほうが好みだった。
うっかり雷雨のアンビエントサウンド聴きながら寝落ちしたときなんて、起きたとき脳バグったくらい。窓から西日がゴリゴリに入ってるのが見えてるのに、聴覚はガッツリ雷雨なんだもの。
あとノイズキャンセリングも、効きすぎると謎の圧迫感がある。実際には耳を塞いでいないのに、耳まわりを透明な何かに押されているような感じ。
一応ボタン長押しでオン・オフをすぐ切り替えられるのは救い。
通気性も、完全に耳の穴が空いている骨伝導型には少し負ける。
カナル型ほどではないものの、OpenFit Proは耳の穴の上に本体が被る。
「ちょっと耳がかゆいなぁ」と思ったときとか、しっかりズラさないと耳を触れない。
致命的ではないけど、ここはOpenRun系のほうが良いかな。
価格は高め。あとカラバリも少ない
OpenFit Pro……普通に高いね。たまたま他の支出を抑えられていた月だったので、なんとか買い替えを決心できたけども。
それにしても骨伝導型より更に高いイヤホンを買うのは、なかなか勇気がいる。
まぁOpenFit 2+ならOpenRun系の上位モデルと概ね同価格帯なので、価格を抑えたいならそちらも選択肢になると思う。
もちろんOpenFit Proとは見た目や性能に差があるっぽいので、個々人の妥協ラインとおサイフ事情次第。
レビューで見かけた、OpenFit 2+で十分!だって意見一理以上あると思う。
カラーバリエーションが少ないのもちょっと惜しい。
少なくともこれを書いている時点では、OpenFit ProもOpenFit 2+もブラック/ホワイトの2色展開。オレンジとかブルーみたいな有彩色が好きな人には少し物足りないかもしれない。
自分が最初に使っていたAeropexはネイビーだった。
Miniモデルはカラバリが増えるのが遅く、自分が買い替えたときは選択肢がなくて、やむを得ず黒を選んだけども。交換品も同色のままだったし。
スポーツ向けでもあるので、どうせならパキッとした色もあったほうが嬉しいと思うんだけどね。金属パーツもあるし軽々にカラバリ増やしづらいのは理解できるけども。在庫管理とかもめんどくさそうだし。
結局のところどうなん
持ち運びやすさ、締めつけ感のなさ、低音、通信の安定感、そして全体的な高級感。総合的にはOpenFit Proへの満足感はかなり大きい。楽しめるコンテンツの幅も広がったし、買ったこと自体には後悔はしていない。
一方で、さっと着脱できて、耳が完全に空いている骨伝導型もやはり捨てがたい。多少低音とかが犠牲になっても、空気感を自然に感じられるのは骨伝導型の明確な良さだと思う。
低音までしっかり欲しいコンテンツは、手元にあるカナル型やヘッドフォンで楽しむ手もあるし。
もし今後、電源ボタン長押しタイプから脱却するか、何らかの耐久性への対策が成されたモデルのShokzの骨伝導イヤホンが発売されたりしたら、次はまたそちらに戻るかもしれない。タイミングと価格次第だけども。
結局どういったタイプも一長一短で、それぞれ何かを得る代わりに、何かをトレードオフにするしかないのだな、と。
それこそ神経に音情報を直接送信でもしない限り、完全無欠の音響機器なんてものはないのかもしれない。
というレビューなのか愚痴なのかよくわからん個人的な書き殴りでした。
