決めつけのバトンを渡さないために
息子には古い決めつけの価値観に縛られず、自由に生きてほしいと思っている。
なるべくオープンに、フラットに、若い人や外国の文化にも理解を広げていたい――そう思っている。
…なのに。
先日、こんなことがありました。
サンダルの季節も終わりかけ。春に履いていた靴はもうサイズアウトしてしまった2歳児、息子。
新しい靴を買いに出かけた。ショッピングモールの中、本当はじっくり選びたいけれど、2歳児相手は「飽き」との戦い。
サンダルでもお世話になったkeenへ直行。
良さげな靴を試着。照れてふざける息子。履かせやすいし、見た目もかっこいい。これでいいかな、と「これにする?」と聞くと――
「ピンクがいーいー」
咄嗟に出た私の言葉は「えっ。でも、黒カッコいいよ」だった。
はっとして、ピンクも履かせてみた。「これもいいね」――実際にはピンクというよりラベンダーに見えなくなくも、とても素敵だった。
私は「好きなほうでいいよ」と言ったけど、息子は「黒にするー」と。
子どもは親の顔色をよく見ている。私たちが思っている以上に、「親が喜ぶこと」を選んでしまう。理解していたはずなのに、私はまた押しつけてしまったのかもしれない。
もちろん実用性もある。汚れやすさとか、服に合わせやすい色とか。だからこそ親も葛藤なのだ。100円均一のおもちゃなら、いくらピンクでも女の子のお人形でも構わない。けど、靴も結構高価なのよ。あとで「履かない」といわれると困る。でも、もしかしたら、それは親の邪推で、自分で選んだピンクの靴を大切に履くかもしれないのに。
ちょうど今、「教育にひそむジェンダー」中野円佳著 を読んでいて、『ピンクのランドセル』の話に胸を打ったばかりなのに。
【セイバン公式】ランドセル選びドキュメンタリー篇 - YouTube
ピンクを纏う男の子やヒラヒラやスカートを履く男の子が居たっていい。外野のときは、なんの濁りもなくそう思えていたはずなのに、自分の息子にすぐに返せなかったことが残念でならない。
なかなか自分の価値観をアップデートするのって難しいものだということも実感した出来事。
それでも息子が出来たことで、今まで読まなかった本に出合えたりしている。2歳の息子だけでなく42歳のわたしも一緒に成長していきたい。
