言いたいことも言えないこんな世の中じゃ…ポイズン
「早く来い」と言えない時代
何でもかんでも「ハラスメント」になる現代社会。
新人が入社してくるたびにとても気を使う。
この言葉はハラスメントにならないか?
これって今の時代、聞いてもいいんだろうか?
そんなことばかり気になってしまう。
先日、同僚の管理職からこんな相談を受けた。
「始業時間ギリギリに来る新人がいて、準備に10分かかって仕事が遅れる。でも“もっと早く来い”って言っていいんですか?」
悩ましい問題だ!
昔は当たり前だった「早めの出社」
私たちの若い頃は、15分前出社とか30分前出社が当たり前だった。
誰に言われるでもなく、なんとなくそうしないといけない空気だった。
だからそうしていたし、特に不満もなかった気がする。
ところが今は、5分前出社が“標準”。
もちろん終業規則的には何の問題もないから文句を言えない。
ただ、そこからPCを立ち上げ、メールを確認し、スケジュールを組む…
気づけば始業時間を10分くらい超えてようやく業務に入る。
これって…いいのか?
それでも言えない「もっと早く来て」
昔なら、「遅い!遅くても10分前には来てなきゃ!」と言えた。
でも今は、それをいうと業務命令やハラスメントと受け取られる可能性がある。
わかっているんです。新人に悪気はない。
でも、少しでも早く来て準備すれば、仕事はもっとスムーズになり、できることも増えて、成長スピードも早くなると思う。
代ゼミの荻野先生という方を知っているだろうか?
「自分が劣っていると思うなら誰よりも早く来てやれ!それで人並みだ!」って言ってた。
令和の時代でこんなこと言うと大炎上しそうだが、真実だと思う。
新人さんは能力が低いというよりも、単純に経験値が足りない。
経験をするためには時間をかけるしかない。ならやはり準備時間も含めて時間を有用に使うという発想は若いうちにもっておいてもらいたい。
今の管理職に必要なのは「言わずに伝える力」
「早く来い」とは言えない。じゃあどうするか。
今の時代、管理職に求められているのは2つの工夫だと思う。
①行動の目的を説明する工夫
②指示ではなく、促す工夫
新人が自分から早く来なくちゃと思う仕掛けを作ることだと。
私が実践した行動を促す工夫
「早く来い」と言わずに、早く来たくなる仕掛けとしてこんなことを工夫した。結果として理解をしてくれた何名かは、早く来るようになった。
なぜ早く来たほうがよいのか?の理由を説明
「コンビニでのバイトでも開始時間から制服に着替えることはないよね?制服に袖を通してレジに立つところからが始業時間」と、始業時間は業務開始時間。その時間から業務に入れるようにしておくことが大切と説明静かな集中時間を体感させる
電話もならない、話し声も少ない朝の落ち着いた環境で作業すると、驚くほどはかどる感覚を味わってもらう“先手を打った人”の小さな称賛
早く来た→早くできた→早くて助かったという構図を体験させるため、早い行動にはその場で極端なくらいオーバーな感謝を伝える
あの歌の時代も言いたいこと言えなかったけど…
「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ…」
反町隆史があの歌を歌っていたころもそうだったかもしれないが、今の方が何倍も「言いたいことが言えない世の中」である。
そんな「言いたいことも言えないこんな世の中」で、私たち管理職に求められているのは、昔のやり方を押し付けることではなく、形を変えて本質を伝えることなんだと思う。
時代は変わっても、大切なことは変わらないはず。
ただ、こんなことを書くとSNSで「旧世代」とか言われるんだろうと思う。
それでも!
私は、言いたいんだ!「せめて10分前には出社しようぜ!」と。
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