働き方を変えても変わらなかったこと。それでも変えてよかった理由
正社員を退職して約2ヶ月。
私は今、喉から手が出るほど欲しかった「余白のある生活」を送ることができています。
心と時間に余裕を持って子どもと過ごす時間、
読書や勉強、ピラティスなど自分のための時間、
多忙すぎる夫と育ち盛りの子どもの健康のために、
消化負担や栄養バランスを考えたお弁当と夕食を準備する時間。
辞める前に思い描いていた「家族と自分を大切にする時間」の創出は、
確かに現実のものになり、満足感はあります。
でも、その理想の生活の中で、意外な気づきに直面しています。
「時間があれば穏やかでいられる」という幻想
働き方を変えれば、育児のしんどさが軽減すると思っていました。
時間も心も余裕ができれば、穏やかに子どもと向き合えると。
でも、それは幻想でした。
確かにイライラのリミッターは上がり、体力・気力が残った状態で子どもと向き合えていますが、予期せぬことに最近夫が更に多忙なチームへ異動。
平日だけでなく土日もフル出社、私は週7ワンオペになりました。
夫は日付が変わる頃に帰宅するので
食事、お風呂、寝かしつけはもちろん、
上の子の習い事送迎や付き添い、下の子のイヤイヤ対応
モノやママの取り合い仲介に一人で追われる毎日。。
専業主婦の友人や親世代の先輩ママたちが「仕事をしないとノイローゼになる」と言っていた気持ちが、今はよくわかります。
仕事をセーブしたからといって、いつも穏やかでいられるわけじゃない。
可能な限り共働き夫婦で家事・育児を平等にやろうとすることの大変さ、
子どもが一人に対し夫婦二人がいても感じるしんどさ、
周りを見ていても本当に様々です。
人数や仕事の負荷の問題というより、子育てに対して余裕がある人なんていないんだと思います。
みんなそれぞれの場所で、必死に頑張っている。
働き方を変えたからこそ、心からそう思えるようになりました。
働き方を変えても変わらなかったことは、結構リアルな気づきでした。
しんどさの原因は正社員という働き方だけじゃなかった。
もっといろんなものが複雑に絡み合って
「余裕のなさ」「しんどさ」になっているんだと思います。
「余白」が連れてきた、内省の沼
もう一つの誤算がありました。
余白ができたことで、逆に内省という名のネガティブな思考に襲われる時間が増えたことです。
「もっと頑張れたんじゃないか」
「あの人はもっと頑張っているのに」
「このままでいいのか」。
忙しかった頃は、とにかく目の前のことをこなすしかなかった。
でも今は頭の中に余白ができた分、そこにネガティブな思考が入り込みやすくなったと感じます。
様々な事例を分析し、仮説を立て、検証し、再構築していく、
という思考やプロセスは仕事上では強みでした。
でもそれを内省に使いすぎると、自分を追い詰めることになる。
「どんな選択をしても100点満点の大満足はない」。
自分が理想主義であることを、この余白のある日々が教えてくれました。
理想を描きながら、不完全な毎日を歩んでいく
理想を描くことはやめてはいけないと思っています。
理想はモチベーションの源泉だからです。
理想がないと、現実世界で自分がどうしたいのかわからなくなってしまう。
だから、これからも躊躇なく理想を描き続ける。
叶えるために試行錯誤する。
理想とは叶うか、叶わないかという0・100ではなく、
俯瞰してみると、すでにその過程は「理想の一部分」になっている。
この意識を大切にしていきたいと思います。
働き方を変えても変わらなかったことがある。
それでも、変えてよかったと思っています。
ピラティスで自分の体に集中する時間、
穏やかな夕暮れ時に子どもと手をつないで帰る道、
子どもが寝たあとの静かな夜に本を読む時間。
100点満点じゃないけど、これが今の私の「確かな手応え」です。
不完全な毎日を気長に歩みながら、これからも人生実験を続けていきます。
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