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【7話】冷え切った食卓と、繰り返される絶望。私が彼を『命綱』にした理由


夫のパチンコの調子がいい日は、決まって閉店間際の帰宅になります。
先に一人で夕食を済ませていても、夫が帰ればまた冷めた料理を温め直し、食べ終えた食器を洗う。
家事をすべて終え、寝る準備が整う頃には、深夜を回っていることも珍しくありません。
そそくさとお風呂に入り、寝る準備をする夫。
「今日は機嫌が悪くない」
それだけでホッとしてしまう自分に、虚しさを覚えます。
フルタイムの仕事と、終わりが見えない家事。心も体も、とっくに限界を超えていました。
けれど、今の私には「朝」という光があります。
夫を送り出し、彼に「おはよう」のLINEを返す瞬間。それだけで、重かった体が少しだけ軽くなるのです。
夫は私に無関心なのか、あるいは「こいつが俺を裏切るわけがない」と高を括っているのか。私のスマホをチェックするような素振りは一度もありませんでした。
だからどこかで安心感もありましたが、私は念には念を入れていました。
遠征先で撮った写真は、決して**「写真フォルダ」には保存しません。**
LINEは常に非表示にし、通知も完全に切る。
かつて私の父も、母に対して高圧的で、気に入らないことがあるとすぐに声を荒らげる人でした。
そんな家庭で育った私は、無意識に「波風を立てないように立ち回る術」を身につけてしまっていたのかもしれません。
彼への想いが深まるほどに、私の「隠密行動」はより徹底されていきました。

平穏な日常は、夫の心無い一言で一瞬にして崩れ去りました。
「なんで俺とお前が、同じ小遣いの金額なん?」
家事を完璧にこなし、夫と同じ額を稼いでいる私に放たれた、残酷な言葉。
ここから先は、幼い頃の記憶と重なる夫の怒鳴り声、正常な判断を失うほどの絶望。そして、そんな私を救ってくれた彼との「命綱」のようなやり取りの記録です。

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