【23話】共鳴するビート。届かない距離と、重なり合う音。
カフェをあとにして、私たちは電車で会場へと向かいました。
隣には、今回初めて参戦する職場の友達。「予習はバッチリしてきたよ!」と笑う彼女を見て、どうか今日という日が彼女にとっても最高な時間になりますように、とはまり込んでくれることを密かに願っていました。
会場に着くと、そこはすでに熱狂の渦。
SNSを通じて仲良くなったメンバーと合流し、挨拶を交わしては写真を撮る。
「楽しみだね!」「ついにこの日が来たね!」
そんな言葉が飛び交うお祭りのような空気感に、私のボルテージも自然と上がっていきます。
開場時間になり、私たちは吸い込まれるように建物の中へ。
彼には、会場に着いた頃にLINEを送っていました。
ほどなくして、彼から返信が入ります。
「もう中に入ってるよ」
「私も中。どこかで会えるかな?」
友達には「ちょっとトイレに行ってくるね」と伝え、私は鼓動を速めながら、指定された場所へと向かいました。
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