500人の仕事を30人で、しかも10倍速に──AI時代に「勝てる会社」は何が違うのか?ジョーシス松本CEOが語る“超実践型AI経営”のすべて
はじめに:「AI経営」はバズワードではなく、すでに“現場のリアル”である
「働く時間は10分の1に」「リーガル対応が1人でグローバルに可能に」「イベント施策が45倍に拡張」
これらはすべて、AIをフル活用した企業「ジョーシス(JOSYS)」で、すでに起きている実話である。
本記事では、ラクスル創業者でもあり、現在ジョーシスのCEOを務める松本恭攝氏が語った“AI経営の実態”をもとに、今まさに始まっている「会社の構造変化」の核心に迫る。
なぜ、会社はAIで「少数精鋭」化するのか?
ジョーシス社内で起きている変化は、単なる業務効率化ではない。会社の構造そのものが「AIファースト」に書き換えられているのだ。
🎯 具体例1:イベント施策が45倍に。でもチーム人数は7人→2人
従来、7人で対応していたイベントマーケティングチームを、AI導入後はわずか2人で運用。それでも施策量はなんと45倍に増加。
「同じ作業をたくさんこなすのはAIの仕事。人は“AIの設計”と“結果の受け取り”に集中すればいい」
この思考こそが、「人が減っても生産性が圧倒的に高まる」理由だ。
🎯 具体例2:100人規模の開発業務委託が“ゼロ”へ
開発に関しても、もともと100人規模の外部業務委託チームを抱えていたが、社内エンジニアがAIを活用することで、その業務の大半が内製化された。
「プロダクトの85%は、AIがコードを書き、ドキュメント化し、バグ修正まで完了させる」
AIによって**“書く”ではなく“指示する”に仕事がシフトした**ことで、業務の性質そのものが変わってきている。
AIが“ガバナンス・セキュリティ・コスト”を最適化する時代へ
ジョーシスが提供しているSaaSプロダクトもまた、AIを中核に据えている。
☑️ 1. ガバナンス最適化
企業内で使われているSaaSやクラウドサービスを横断的に可視化・統制し、不要なツールを削減。どの部署が何を使っているか、リアルタイムで棚卸しできる。
☑️ 2. セキュリティ最適化
多要素認証(MFA)が未設定のサービスをAIが検出し、リスクを即警告。サイバーセキュリティ対応の第一歩をAIが担う。
☑️ 3. コスト最適化
統計的に約3割が“使われていないアカウント”と判明。これに対し、AIがアカウント利用率をトラッキングし、無駄なSaaS費用の削減を自動化する。
「45兆円の“隠れデジタル赤字”を削減する第一歩がここにある」
AIは「ただのツール」ではなく、会社運営の“同僚”になる
ジョーシスでは、数十体のAIエージェントが人間の代わりに以下のような業務を担当している。
契約書チェック(各国法対応)
マーケティング施策の構築と実行
新機能のコード生成とデバッグ
財務予測・コスト試算
顧客対応の一次対応自動化
そして今後は、「AIを管理するAI」まで登場し、ソフトウェアガバナンスからAIガバナンスへの移行が始まろうとしている。
AIを使える人材は、年齢もキャリアも関係ない
松本氏は強調する。
「66歳の元アクセンチュアの弁護士が、AIで1人リーガルを回してます。年齢ではなく、学ぶ意欲と好奇心だけがカギです」
この言葉が示すのは、「AIが主役となる時代、再評価されるべきは“柔軟性と探究心”」ということだ。
若手もベテランも関係なく、AIとどれだけ対話し続けられるかが、今後の成長速度を決める。
“AIで1人ユニコーン”は、もはや都市伝説ではない
OpenAIのサム・アルトマンが「1人でビリオンダラー企業を作れる時代が来る」と発言した通り、アメリカではすでに実例が出てきている。
💼 事例1:弁護士事務所を買収→AIで再生
ある若手女性プロダクトマネージャーは、廃業寸前の法律事務所を買収し、AIでリーガルオペレーションを再構築。AIが顧客対応・法務処理をすべて自動化している。
💊 事例2:薬局チェーンを買収→AIフランチャイズ化
ある企業は、3年間で年商4億ドルに達する薬局ネットワークを築いた。買収後、すべての業務をAIプラットフォーム化し、「セブンイレブンのような運営マニュアル」を導入することで、効率的にロールアップを進めている。
AIエージェント × M&Aが、次のPEファンドをつくる
松本氏が次に見据えているのが、「AIエージェントを軸とした企業買収戦略」だ。
🔁 MSP(マネージドサービスプロバイダー)をAIで統合
米国に約2万社あるMSPを、ジョーシスが買収・統合し、自社のAIプラットフォームで運営する構想が進行中。
「毎週末、サーバーダウンで呼び出される社長たちに、“AIに任せませんか?”と提案するんです」
MSPの業務の5〜6割をAIに置き換えることができれば、その分だけ人間の自由度が高まり、「IT運用の民主化」が進む。
採用の評価軸も「AIとの会話力」に変わっていく
ジョーシスの採用では、応募者に「AIを使って課題を解いてください」という形式が導入されている。
「1回GPTに聞いて出てきた答えをそのまま出す人と、100回GPTと会話して深めた人では、アウトプットがまるで違う」
“AIといかに会話できるか?”が、もはや新時代のリテラシーとなっている。
まとめ:AI時代に生き残るのは「AIを使える人」ではなく、「AIで進化し続けられる人」
本記事では、ジョーシスCEO・松本恭攝氏の発言をもとに、以下のような示唆を得た。
キーワード内容少数精鋭AIで会社規模は1/10に、スピードは10倍にエージェント経営各部署でAIが“同僚”として稼働ユニコーン構築1人で複数企業をAIで運営するケースも人材の価値年齢・職歴よりも「AIとの対話力」が重要AIマインドセット全員が「AIを使い倒す」文化が会社を変える
最後に──「AIと100回、会話してみよう」
あなたの会社は、AIを使っていますか?
あなた自身は、AIと会話していますか?
“1人ユニコーン”も、“500人→30人”の会社変革も、
すべては「AIと深く向き合った人」から始まっています。
あなたが今すぐできる第一歩は──
「AIと100回、会話してみる」ことです。
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