もしかして「合成の誤謬」? ―個人の合理性と社会の健全性の狭間に
投資の世界では「合理的な選択」が語られることが多くあります。
その代表例がインデックス投資です。
シンプルで低コスト、世界経済全体の成長を取り込むこの手法は、個人の資産形成において極めて有効です。私自身もその力を信じています。
しかし同時に、心のどこかで引っかかるものがありました。もしすべての投資家がインデックスだけに投資したらどうなるのか。
1 もしかして「合成の誤謬」では?
経済学に「合成の誤謬」という言葉があります。
個人にとっては合理的な行動でも、みんなが同じように振る舞うと社会全体では不合理な結果になる、という考え方です。
たとえば、不況時に「家計のために支出を抑える」のは個人にとっては正しい判断ですが、みんなが一斉に消費を控えると経済全体は縮小してしまいます。
これと同じ構造が、投資の世界にも潜んでいるのではないでしょうか。
2 インデックス投資一辺倒のリスク
インデックス投資は「市場平均」を買う方法です。
そのため、実際に企業を調査し、応援する判断を下すのは「アクティブファンド」の存在に支えられています。
もし全員がインデックス投資しかしなくなったら、新しい挑戦に資金は流れず、社会を動かす芽は摘まれてしまうかもしれません。
つまり、インデックスが成り立つためには、必ずそれを支えるアクティブ投資の存在が必要になります。
3 意思あるお金を託すということ
だからこそ、私は、インデックスファンドを資産形成の軸に据えながらも、アクティブファンドにも投資するようにしています。
大まかにインデックス7割、アクティブ3割くらいの比率です。
合理性だけでは測れない「社会のいい循環」を広げていくために、意思あるお金を流していきたいと考えています。
どんな企業や社会を応援したいか。
その選択の積み重ねこそが、未来の社会を創るのではと感じています。
4 個人の合理性と社会の健全性をつなぐ投資へ
インデックスファンドは、個人の資産形成にとって合理的で強力な道具です。
でも、社会全体の健全性を保ち、未来に活力を届けるためには、アクティブファンドの存在も欠かせません。
「合成の誤謬」を避けるために、私たち一人ひとりが、インデックスファンドによる合理性と、意思あるアクティブファンドによる未来への意思表示を両立させることが必要なのかもしれません。
5 むすびに
投資とは、資産を増やすための行為であると同時に、社会をどんな方向へと育てていくかを選ぶ営みでもあります。
インデックスファンドで合理的に資産形成しつつ、アクティブファンドで未来を選び取る。
このバランスこそが、個人の幸せと社会の豊かさを両立させる「第3の道」なのかもしれません🐾
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