人は、生きているだけで誰かを元気にしている
休日の早朝に、犬の散歩をしていました。24時間スーパーの搬入口の前を通りかかると、ちょうど搬入作業をしている方がいて。
「おつかれさまです、ありがとうございます」そう心の中でつぶやいたんですね。毎日の暮らしを支えてもらっている場所なので。
すると、その方から「おはようございます〜」と声が返ってきました。思わず私も、「おはようございます、寒いですね。お疲れさまです」とご挨拶。
すると「冬の散歩は大変でしょう〜」なんて気遣ってくださって。ほんの数秒でも、ちょっとした相互エールがうれしかったです。
そこから歩くと、まだ開店前のお菓子屋さん。あたり一面に広がる甘い香り。シュークリームかなぁ、と妄想。「もう仕込みを始めてるんだな」と思うと、それだけで朝から癒されました。
次に、お花屋さんの店先で掃除をしている方がいて。掃き掃除をしている姿を見ると、こちらの気持ちまで整っていく。丁寧に営まれている仕事にちょっと背筋が伸びました。
さらに歩くと、一軒のお宅から焼き魚の香り。ああ、絶対においしい。きちんとしていらっしゃるんだろうな~と思ったり、今日はゆっくり朝ごはんを食べようかな、という小さな意欲をプレゼントされた気分でした。
家に戻れば、同じ階の廊下からふわっと柔軟剤の香り。「あ、洗濯しよう」ってスイッチが入る。
上の階からは掃除機をかける音が聞こえてきて、「よし、私も!」と見えないチーム戦のような気合いをもらって。
そして、ベランダで洗濯物を干していると、駐車場から子どもの大泣きする声。「車に乗りたくない!」という強い意思表示。それをなんとか励ましているお母さんの声。
あの大変さ、わかりすぎる。
「頑張れ〜! 私も頑張る〜!」と、心の中でエールを送りました。
人は、知らないうちに誰かを勇気づけている。
生活しているだけで、どこかの知らない誰かの背中を押している。
別に意図的じゃなくてもいい。
成果を出しているわけでもない。
ただ、淡々と日常を回しているだけで、小さなエネルギーが周囲に派生していると言いますか。
誰かの挨拶が、香りが、生活音が、仕事の姿勢が、こちらの「今日もやっていくか!」を引き出してくれる。
つまりあなたも、生きているだけでどこかの誰かを元気にしているのです。
ほんとうに、何気なく。気づかないうちに。
書いているあなたなら、その言葉に通りすがりでも、誰かが励まされたり、心を震わせているかもしれません。
いいなと思ったら応援しよう!
いつも温かいサポートありがとうございます。大切な時間をくださって、すごくうれしいです。これからも心を込めて書いていきます。