「人と比べる」は、仕向けられている。
どうしても人と比べてしまう。
そして羨ましい気持ちが止まらず、落ち込んでしまう。
あらゆるソーシャルメディアを開くたび、誰かの成功や充実が目に飛び込んでくる。
あの人の暮らし、あの人の発信、あの人の笑顔。
素敵だと思う、憧れる、なんなら一緒に喜びたい。人の幸せをうらやむような自分ではいたくない。なのに、やっぱり心の奥がざわつく。
わかりますよ。
だって、私もそうですから。
でも最近思ったんです。
これって、「そう仕向けられている」のではないかと。
SNS×広告 = 不安の経済学
があると言いますか。
SNSのタイムラインは、比較を生む構造そのものです。
他人の「上手に切り取られた断片」が、整然と並ぶ。それを見ているうちに、自分の現実がどんどん見劣りしてくる。
そのざわつきこそが、実はとても価値のある「データ」なんです。
SNS企業にとっては滞在時間になり、広告業界にとっては購買意欲に変換される。なんと相性がいい構造でしょう。
ストレスや不安は、もっとも効率のよい購買動機。だからこそ、情報と広告は抜群に相性がいい。散々いろいろな情報を手にした私たちは、不安でいっぱいになる。人がうらやましくて仕方がない。悔しい。このままじゃダメだ。自信をどんどんなくしてしまう。
そんな折に、「あなたは今のままでいいの?」と、やんわり問いかけるだけで、私たちは動いてしまう。
ポチッとな。
つまり、ストレス・不安が増えるほど、経済は回る。
あなたが誰かと自分を比べるたびに、誰かが得をする。それがこの社会の、静かな設計図なのです。
だから私は、人と比べて落ち込んだとき、こう思うようにしています。
あ、また「ストレス消費プログラム」が作動したな。
この一時停止ボタンで目の前がふっと変わることがあります。
むしろこれは、陰謀論だと思うと、ちょっと笑えてくるんです。
人と比べることも、完璧を目指すことも、すべて経済の循環装置の一部だとしたら、その構造を知るだけで、急に冷静になれます。
人と比べないための小さな抵抗の話ですが、いかがでしょうか。

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