見出し画像

春のような温かさがいつもある学校に… その人と繋がることをあきらめない 〜心の宝物357

🌷優しく抱き留めて

コロナ機の学校
3月に入り、1年生の掃除もずいぶん上手になりました。はじめは、先生や、共に取り組む6年生に甘えて頼っていました。日に日に陽光が明るくなるこの頃は、2年生に進級するという事実が、彼ら自身の心に入り始め、たどたどしさを残しながらも、様々な場面で、自走する姿が見られるようになりました。

それでも、幼さが抜けきるはずもなく、気持ちの波を乗り越えられず、わがままを言う子もまだまだいます。この日の掃除の時間も、そんな場面に出会いました。

廊下で、6年生の彼女が、ぐずる1年生の男児を抱き留め、耳元で何かささやきながら、笑顔で落ち着かせようとしていました。優しい苦笑いを浮かべながら、そうっと幾度も背中をなでる姿はベテランの保育士さんのようでした。

🌷その人とつながることをあきらめない

1年生の彼は、感情のコントロールが少し苦手な人でした。この日も、他の子から、雑巾の使い方を指摘されたことが受け入れられず、悲しくなってしまい、雑巾を放り出してすねてしまったのを彼女が励ましている、そこに私が通りかかったのでした。

彼女は辛抱強く、彼に何かを言い聞かせていました。やがて、彼は落ち着きを取り戻し、彼女と一緒に、彼女の目と反応を見ながら、床を吹き始めました。そこで彼女に微笑みかけられて、いらいらはすっかり消え去ったようで、さっきの姿がまるで嘘のように、元気に生き生きと、掃除を再開しました。

「ありがとう。幼稚園の先生のようだったよ。何と伝えたのか教えてくれませんか」
彼女に尋ねました。
「別に。だいじょうぶだよっていっただけです」
はにかみながら答えてくれました。

そう。それは私にも聞こえていたよ。
君は、彼の背中をなでながら、何度も何度も「だいじょうぶだよ」と繰り返していた。
説得や説明ではなく、励ましを届けることを君は選択した。
あの場でそうできる人が、本来その道のプロフェッショナルであるはずの私たちも含めて、どれほどいるだろう。

君はあのとき、君の優しさのアンテナで、彼の悲しみをとらえたのだろう。
その悲しみに、彼の孤独や寂しさを見て取り、それ対して、ただつながろうと決意し、実行してくれたのだろう。

それが彼の心を温め、誰かの言葉を受け入れる柔らかさを取り戻した。
君は、ただ寄り添うことで、彼が本来持つ力を引き出したのだ。

あそこまでする必要はなかった。しなくても、君が責められることはなかった。
そんな風に考えない君を、その人とつながることを決してあきらめない君を、心から尊敬する。

かけがえのないあなたへ
素敵なきらめきをありがとう
出会ってくれてありがとう
生まれてきてくれてありがとう
どうか、ありのままで
どうか、幸せで

いいなと思ったら応援しよう!