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春のような温かさがいつもある学校に… どうしたら言葉はその人の心に届くのか 〜心の宝物374

🌸卒業前の「やり切り活動」

コロナ機の学校
卒業を控えた6年生では、「やり切り活動」がたけなわでした。
自分たちの姿で、学校によい財産を残していこう。最後の最後まで、成長をあきらめないで卒業しよう。学年の先生と子どもたちの、こうした思考法は、コロナ元年の学校の安心と成長を力強く支えてくれていました。

この日の帰りの会、グループを代表して、彼女が学級全体に「下足箱の整頓」を呼びかけていました。
こうした取り組みでよくあるのは、担当者が、口頭又は図等でポイントを説明し、その視点で一定期間点検活動を行い、結果をエビデンスとして示しつつ、向上するよう意識を鼓舞する呼びかけを行い、再度取組み、振り返るというスキームでしょう。

しかし、彼女の呼びかけは少し違っていました。

🌸どうしたらその人の心に届くのか

彼女は、教室の大型モニターに、自分のタブレットをつなぎました。
この時点で、学級の児童の集中力がぐっと高まるのが分かりました。
彼女がタブレットをタップすると、モニターに、この日のその学級の下足箱の写真が映し出されました。
写真Aの下足箱は、やや雑然とした区画。
「あ、俺だ!」男子の一人が照れくさそうに大きな声でカミングアウトします。教室がどっと沸きます。
続いて写真B。彼の下足が、美しく整えられた写真でした。
「おお!」学級全員がどよめきます。先ほどの男子は得意そうに「どうだ!」という表情を浮かべ、「ちがうだろう」と仲間から突っ込まれています。
彼には、事前に了解が取ってあったことは言うまでもありません。

「どうですか」とだけ、彼女が全体に問います。さっと幾人かの手が上がり、Bのよさを発言していきます。
「気持ちがいい」
「それを見た人の気持ちも違う」
「そろえる人が増えれば、それが当たり前になって、学校の宝物がまた一つ増える」

学級の全員が、柔らかく、主体的に決意していく様子が伝わりました。


「ただ呼びかけるだけでなく、写真を見せながら説明したい」
「その方が、みんなよくわかると思うから」
あなたがそう発案したことを聞きました。
明るく朗らかで、誰にでも笑顔で穏やかに接することのできる、あなたらしいアイディアだと、それを聞いて嬉しくなりました。
最善を求めて妥協しない。その言葉が、その人の心にどうしたら、最も深く柔らかく届くのか。人と接するときに、君が当たり前のように大切にしていることが、実はあたりまえでないことを、そこに心を砕くと、どれほどの温もりと共に思いが届くのか。
美しい下足箱以上の宝物を、君は、君のグループは、君のクラスは、下級生に残してくれた。
ありがとう。

かけがえのないあなたへ
素敵なきらめきをありがとう
出会ってくれてありがとう
生まれてきてくれてありがとう
どうか、ありのままで
どうか、幸せで

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