特急南紀について思うこと
名古屋から特急南紀に乗っています。満員です。子供の頃は特急くろしおでした。和歌山の新宮から大阪方面が電化されて、くろしおはそちらに、三重県側は南紀になったと記憶しています。
昔のくろしおは遅かった、というか遠回りをしていた記憶があります。確か亀山経由だったのではないかと記憶します。名古屋はふるさとからは途方もなく遠い、大都会でした。
特急南紀はいつも満員なのですが、たったの2両編成です。名古屋駅で待っていると紀勢線のホームの反対側に特急ひだが入ってきました。こちらは堂々の8両編成。ひだと南紀は同じ車両を使っている(南紀はひだのお下がりのよう)ので、高山線が一部区間で不通になった際は、南紀として使う車両が足りず、いつも満員なのに2両編成で運行していると関係者に聞いていました。
それにしても2両編成はさびしい。
かつて、その2両編成も埋まらない時代がありました。それがちょっとした熊野古道ブームとわずかながらのインバウンド客の『おこぼれ』があって、南紀の乗車率は少しだけマシになったような気がします。
いま、周りに耳をそばだてると終点の那智勝浦まで行く団体客の方々も乗っているようです。名古屋から那智勝浦まで片道約4時間。南紀の運賃等は片道約15000円。これでも赤字なんだろうな。JR西日本が公表するデータでは赤字は新宮〜白浜で30億円にのぼるというので、JR東海側の名古屋〜新宮も推して知るべし、なのだと思います。
いまお手洗いに立ったら、自由席に座れない人たちが通路にあふれていました。夏休みに入って最初の三連休なのに2両編成。
「自由席混み合いましてご迷惑をおかけします」
車掌が自由席に座れない客向けのお詫びのアナウンスをしています。わたしも少し申し訳ない気持ちになりました。特急南紀をご利用される場合、早めの予約をお勧めします。繁忙期以外は、たったの2両編成です。自由席は片方の車両の6列程度しかなく、6✕4で24人しか自由席に座れないのです。『どうせ空いているに違いない』とたかをくくりますと、指定席は取れないわ、自由席も座れないわ、結局通路に座る、ということになってしまいますのでくれぐれもご注意ください。
伊勢平野を南紀が南へと走ります。青々とした田んぼが広がり、これから山深いエリアへと突入します。電波がトンネルで遮られがちになります。
いつもこの列車に乗ると祈ります。
特急南紀が、廃止されるようなことがありませんように。
紀勢線が、廃止されるようなことがありませんように。
地域にとって死活問題なのです。
きょうもお読みいただきありがとうございました。
