鳥は明るい方へ飛んで行く(最終話)
私は羽鳥ナナ。目が見えません。
子供の時に両目を失いました。
私の両目はどこにいってしまったんでしょう。
目が見えないけれど、人の気持ちや機嫌の良し悪しに敏感です。
その人の発する空気の重さや温度を感じることができるからわかってしまいます。
大好きで大嫌いなお姉ちゃんがいます。お姉ちゃんからは、とがった光線のようなものを感じたり澱んだものを感じたことがありました。
先日はすっきりと澄んだ空気を感じました。
お姉ちゃんは立ち直るでしょう。
障害や難病をもつ兄弟姉妹のことを「きょうだい児」「きょうだい者」と言います。
我慢をして生きていることが多いと思われます。
本人と同様に辛く苦しいと思うことが多いでしょう。お姉ちゃんも子どもの頃からたくさん傷ついてきたんだと思います。
私もお姉ちゃんもこれから“光”を見つけて生きていかなきゃいけません。それが現世でのミッションだと思っています。
私はやってみたいことがたくさんあります。表現者になりたい。
明るい方へ向かって歩んで行きたいと思います。
了
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