「ゼロヒャク思考」から自由になろう! 白黒つけない生き方のススメ
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
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私のカウンセリングルームにご来室される、ある奥さんがいます。
彼女は毎回、自分の旦那さんの悪口をたっぷり語ったあと、決まって私にこう尋ねてきます。「私たちの夫婦喧嘩って、旦那が100%悪いですよね?」と…。
私はその質問に対し、内心「ここで否定したら、きっとブチギレるだろうな」と思いながら、慎重に言葉を選んで返します。「○○さんは、ご主人が100%悪いと思っていらっしゃるんですね」と…。
すると彼女は、満足げに「ええ、そうです。100%悪いです」と即答し、そしてまた「竹内先生は、私の話を聴いて、どう思いますか?」と詰め寄ってくるのです。
私は、少したじろぎながらも、「ご主人が100%悪いということは、ないのではないでしょうか」と答えます。すると彼女は、すぐさま「じゃあ何ですか? 私が100%悪いとでも言いたいのですか?」と返してきます。
私は、そんなやりとりを通して、「彼女の頭の中には、ゼロか100しかないんだな」と感じずにはいられません。
「ゼロヒャク思考」とは何か?
このような思考パターンは、心理学では、「全か無か思考」、いわゆる「ゼロヒャク思考」と呼びます。物事を極端に白黒で捉え、中間やグレーゾーンを認めない考え方です。たとえば、「自分が正しい=相手が完全に悪い」「相手が正しい=自分が完全に悪い」「100点じゃなければ、99点も0点と同じだ」「完璧でなければ意味がない」等といった極端な判断をしてしまいます。
ゼロヒャク思考は、一見すると自分の正当性を主張しやすく、気持ちがスッキリするように思えるかもしれません。しかし、実際には多くの問題や生きづらさを引き起こします。まず、他者とのコミュニケーションがうまくいかなくなります。相手の立場や事情を想像する余地がなくなり、「自分が正しい=相手が悪い」という構図に固執してしまうからです。その結果、対立が深まり、関係が悪化することが多くなります。
また、自分自身に対しても厳しくなりがちです。「完璧でなければダメだ」「一度失敗したらすべて終わりだ」と考えてしまうことで、挑戦する意欲や自己肯定感が低下してしまうのです。
世の中は、グレーゾーンでできています。そう、「現実の世界は、ゼロか100かで割り切れることは、ほとんどない」ということです。事実、人間関係も、仕事も、日々の出来事も、さまざまな要素が絡み合い、複雑なグラデーションの中に存在しています。
夫婦喧嘩ひとつ取ってみても、どちらか一方が100%悪いということは、まずありえません。お互いの価値観や背景、感情が影響し合い、時には誤解やすれ違いが生じるのが常です。
ゼロヒャク思考から抜け出すには
では、どうすればゼロヒャク思考から抜け出せるのでしょうか?
まず大切なのは、「中間の視点」を意識することです。「自分にも相手にも、それぞれの事情や理由があるかもしれない…」と考えてみることが大切です。
次に、「グレーゾーンを認める勇気」を持つことも重要です。曖昧さや不確かさを受け入れるのは、時に不安を伴います。しかし、その不安を乗り越えることで、人間関係はより柔軟で豊かなものになっていくのです。
ゼロヒャク思考は、一時的には自分を守ってくれるように感じるかもしれませんが、長い目で見れば自分自身を苦しめてしまう考え方です。世の中は、白か黒かだけで割り切れないことばかりです。ぜひ、グレーゾーンを受け入れる柔軟な心を持ち、より生きやすい毎日を送っていただければ…と思います。
この記事を読んでくださったあなたが、
少しでも「ゼロヒャク思考」から自由になれることを祈っています。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋
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