焦った女、溺れる。
マッチングアプリで出会った男は、
出張中のビジネスホテルに滞在していた。
仕事終わりに向かった私は、
彼が用意していたものに動揺した。
初対面のマッチングアプリ体験談。
私はホテルのロビーにいる。仕事終わりだ。
少しして彼が降りてきた。ここは彼の宿泊しているホテルだ。
彼のことは財閥と呼ぼう。
仕立ての良いスーツを着ている。メッセージのやりとりのときも思った、落ち着きのあるふるまいだ。大人の余裕を感じる。そして見た目がどことなく韓国ドラマを想起させる。
「緊張してる?」と彼は問う。「はい」と私は答えた。正直毎回だ。知らない男に会いに行く、それは危険を伴う行為だ。一応いつもひとけのある待ち合わせ場所にするようにしているが、それでも神経は使う。部屋に入って豹変するかもしれない。そういう意識は常に持っている。持たなければならない。
そうこうしているうちに、部屋についた。単身出張用のビジネスホテルだ。
こざっぱりとした部屋でラブホテルとはまた違った趣だ。
さっき緊張していると答えたためだろう。財閥はマッサージをしてくれた。男性の力で揉みほぐされるのはやはり気持ちがいい。短い時間でいいので、これを読んでいる男性諸君はやってみてほしい。どこがいいかと質問しながら行えば、自然と距離は近くなる。
身体がすっかり解れたところでキスをした。彼は舌は入れないタイプだ。純粋に唇の感触を楽しんでいる。キスをしながら服の中に手を入れて片手でブラをはずして触ってきた。マッサージのように優しい触り方だ。
すっかりぼーっとしていたが、彼が私のパンツに手をかけたとき思い出したのだ。生理が終わったのだが、まだ少し分泌物に血が混じっているあの状態だったことに。私は事情を話して、クンニは今回なしの方向でと彼に提案した。いつもならこの状態では、会わない出張者だったため、強行したのだ。財閥の反応は意外だった。自分は気にしないと、そこに舌を這わせたのだ。
驚きとともに、快感が広がった。うまい、うますぎる。キスの時は舌を使わないのに、愛撫では大胆に使ってくる。そして吸い方がいい。使用したことはないが、まさしく人間ウーマナイザーだった。もうこれがクライマックスでいいんじゃないの?と思えるほどだった。自分から分泌物が出ているのを感じ、またそれが実際に音でわかるぐらいだった。
あまりに奉仕されていると思った私は、「私もしたい」と言った。彼はまだワイシャツを着たままだった。全部脱いだ彼の身体は、痩せてはいないがぜい肉だらけじゃないどっしりした体格だった。毛もちょうどいい量で奉仕の邪魔をしない。今までの行為に応えるべく丁寧にすることを心掛けた。
「上手いね」と褒めてくれ、流れるようにゴムを装着する。この先はどれほど上手なのだろう。そう思いながらその様子を見ていると、謎の器具をおもむろに出した財閥。私の動揺に気づいた彼は「もっと良くなるから」と。自分に装着した。バイブリングだ。
その後は、わけがわからなかった。的確に私の中の弱い部分を突きながら絶えず振動する。強すぎる快感の波に耐えられず、財閥にしがみついて彼の動きだけでも鈍くしようとしていた。どっしりとした体は抱き着きやすかった。彼は笑っていた。
財閥は優しく奉仕するが、本質はすごくSだと思う。笑顔でじわじわいじめるのが好きなタイプだ。私は完全に策略にはまっていた。
財閥が私から出て行ったあとも、そのリングを私の下の口に当てて楽しんでいた。優しい悪魔だった。
ふわふわとした足取りの帰り道、こんなのずっとやってたらおかしくなると思った。
財閥が出張者でよかった。私は焦った。
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▼ 焦った女、マッチングアプリを貪る。— はじめに
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