地方移住10年で後悔したこと。東京から新居浜へ移った僕が、10年前の自分に「マジで言いたい」13のこと
はじめに:二つの決断。そして、残してきたもの。
10年前、僕は人生で最も大きな二つの決断をしました。
一つは、再婚。
もう一つは、東京から愛媛県新居浜市への移住。
妻の地元が新居浜でした。
彼女が先に帰郷し、アパートと仕事の候補を探してくれました。
僕は何度か新居浜に通い、面接を受け、最終的に移住を決めました。
そして、前妻との子どもたちを東京に残しました。
あれから10年。
僕は新居浜で幸せに暮らしています。
でも、子どもたちには6年会えていません。
移住に後悔はありません。
でも、痛みもあります。
もし、あの日の自分に会えるなら。
不安と期待が入り混じる当時の自分に、何を伝えるか?
この記事は、移住を迷っているあなた(そして10年前の自分)に向けた、**13の「現実と希望」**です。
Ⅰ. 移住失敗を避ける!「お金」と「生活基盤」に関する3つの現実
まず、移住を決める前に、必ず準備してほしい3つの現実的なアドバイスです。
1. 🚨【最重要】仕事、住む場所は「移住前に」決めておけ
これが、心の安定の基盤になります。
僕は移住前に仕事と住む場所が決まっていました。正確には、妻が先に帰郷してアパートと職場の候補を探してくれました。僕は何度か新居浜に通い、面接を受けて、最終的に自分で決めました。
だからこそ、移住直後から生活をスタートできました。移住してから探すこともできますが、その精神的な負担は想像以上です。
アドバイス:
移住の3〜6ヶ月前には仕事を決める
住む場所も並行して探す(特に賃貸は競争率が高い場合があります)
面接のために現地に行く**「覚悟と行動力」**を持つ
2. 収入減でも他に稼ぐ方法はあるよ。でも覚悟はいる
東京から地方に移住すると、収入は確実に減ります。僕も月3万円減りました。
でも、それで終わりではありません。生活費が安いというメリットもありますし、副業やスキルアップで補う道もあります。**「減った分をどう取り戻すか」**の計画が大切です。
実際、僕の場合は生活費が減ったことで、実質的な生活レベルは落ちていません。むしろプラスになっています。
アドバイス:
収入減を受け入れる**「覚悟」**を持つ
副業、スキルアップの可能性を探る。地方だからこそ可能な仕事もある。(例えば農業やダブルワーク、パソコン1台あれば可能のクラウドワークス等のWEBライティングやNOTE販売等)
生活費が安いという最大のメリットを忘れずに
3. 見えない支出には要注意。家計を圧迫する大物たち
移住前に計算していなかった「見えない支出」が、家計を圧迫します。
地方での生活で特に大きいのが**「車」と「距離」**に関する費用です。
アドバイス:
車の維持費: 年間10万円+ガソリン代(月1.5〜1.8万円)を絶対に計上する
帰省費用: 東京の友達や家族に会うための費用(年10万円以上)を予算に組み込む
緊急予備費: 不測の事態に備え、生活費の6ヶ月分を用意しておく
Ⅱ. 最初の壁を乗り越える!「孤独」と「地域」に溶け込む4つの方法
移住者が最初に直面する精神的な壁、それは「孤独」と「よそ者意識」です。
4. 最初の1年間は孤独になりがち。でも、味方はすぐ近くにいる
移住して最初の1年は、友達も知り合いもおらず、本当に孤独です。妻とケンカした時、逃げ場がなくて「東京に帰りたい」と何度も思いました。
でも、大丈夫。味方はすぐ近くにいます。職場の人、ご近所さん、そして何より妻(パートナー)です。時間が経てば、孤独は必ず和らいでいきます。
アドバイス:
最初の1年は孤独を**「当たり前」**と覚悟する
パートナー(妻)に感謝し、精神的な支えを最優先にする
時間は必ず解決してくれると信じる
5. 地域の行事には出来るだけ参加した方が100倍楽しい
地域に溶け込む一番の方法は、地域の文化を体験することです。
僕の場合、新居浜太鼓祭りに毎年参加したことで、地域の一員になれたと実感しています。最初は「よそ者」でも、**毎年顔を出せば「あ、今年も来たね」**と認識してもらえます。
アドバイス:
祭りやイベントを調べ、見学者でもいいから参加する
継続することが、地域の人との会話のきっかけになる
地域の熱狂的な文化を、自分から理解しようと努力する
6. 方言は慣れるよ。1ヶ月で大丈夫、楽しむくらいでいい
新居浜弁、最初は全然分かりませんでした。「そこのゴミまくっとって(捨てておいて)」と言われたときは困惑しました。
でも、方言はたった1ヶ月でだいたい理解できるようになります。半年もすれば、自分も少しずつ方言が混ざってきます。
アドバイス:
分からなかったら遠慮せず聞き返す。「聞き取れない」ではなく「分からなくてすみません」でOK
方言も地域文化の一部として楽しむ姿勢を持つ
7. 家族を大切に、感謝の気持ちを伝えること
移住後、一番支えになるのは間違いなく家族です。
妻が住む場所を探し、方言を教えてくれ、義理の両親が温かく迎えてくれました。この感謝の気持ちこそが、孤独を乗り越える力になります。
義父の田んぼを手伝うようになったのも、移住してからです。最初は気を使っていましたが、義父母は本当に優しくて、今では良好な関係を築けています。
アドバイス:
妻(パートナー)に「ありがとう」を毎日伝える
義理の家族との関係を大切にし、積極的にコミュニケーションを取る
Ⅲ. ライフスタイルの変化に対応する3つの視点
生活環境がガラッと変わります。東京での常識は通用しません。
8. 🚗 車は絶対必須!「軽自動車で十分」という現実
これは何度でも言います。新居浜では、車がないと生活できません。仕事にも行けない、買い物もできない、遊びにも行けない。
公共交通機関の利便性を都会と同じように期待してはいけません。
アドバイス:
移住前に車を用意する
高価な車でなくても、軽自動車で十分。維持費込みで計画を
9. 娯楽は少ないけど「自然がいっぱい」という質の変化
東京にいた頃のように、カラオケや映画館に気軽に行けません。娯楽の**「量」**は減ります。
しかし、その代わりに山、海、川、温泉といった自然の**「質」**が高い場所がすぐ近くにあります。
アドバイス:
都会的な娯楽は諦め、自然を楽しむ方法にシフトチェンジする
週末にドライブで四国を巡るなど、新たな趣味を持つ
(僕のように)車内カラオケなど、自分なりのストレス発散方法を見つける
10. 東京の友達や家族には「なかなか会えない」ぞ
距離の問題は想像以上に大きいです。
「たまに帰ればいい」と思っていても、実際は時間も費用もかかり、「たまに」すら難しいのが現実です。
アドバイス:
距離の問題を甘く見ない。年間帰省予算を確保する
LINEやZoomなど、オンラインでの関係維持を徹底する
Ⅳ. 誰も語らない、移住の「痛み」について
ここからは、僕が10年間抱えてきた「痛み」について、正直に話します。
11. 東京に残してきた子どもたちのこと
移住して10年。
僕には、東京に残してきた二人の子どもがいます。
前妻との子どもです。
最後に会ったのは、6年前。2019年。
東京での法事のタイミングで、前妻に連絡を取り、4人でご飯を食べました。
長男は当時13歳の中学2年生、妹は11歳の小学5年生。
少しきまずかったけれど、すぐに話せました。
子どもたちは喜んでくれたと思います。
別れ際、僕は言いました。
「ママの言うことちゃんと聞くんだよ。何かあったら連絡頂戴」
その時、これが最後になるとは思っていませんでした。
なぜ、会えなくなったのか
当時、子どもたちはまだ携帯を持っていませんでした。
連絡手段は限られていました。
そして、色々な影響がありました。
経済的な問題、距離の問題、そして今の妻への遠慮。
「こちらの都合」で、会いに行けなくなりました。
会いたかった。
でも、会えなかった。
LINEで繋がる、細い糸
今は、子どもたちともLINEで繋がっています。
誕生日。
お正月。
入学。
卒業。
節目には、必ずメッセージを送っています。
「おめでとう」
「頑張ってるか」
「何かあったら連絡してね」
返信は、短い。
「ありがとう」
「大丈夫」
それでも、繋がっている。
その細い糸が、僕にとっての救いです。
もう、関心がないのかもしれない
長男はもうすぐ20歳、大学1年生。妹は17歳、高校1年生。
あの時、中学1年生だった息子は、もう大学生。
小学4年生だった娘は、もう高校生。
6年という時間は、子どもたちにとって、人生の大きな変化の時期でした。
彼らにとって、僕はもう「過去の人」なのかもしれません。
新しい生活があって、友達がいて、将来がある。
「パパ」という存在は、もう必要ないのかもしれない。
それを認めるのは、辛い。
でも、それが現実なのかもしれません。
罪悪感と、前を向く理由
罪悪感は、あります。
子どもたちを東京に残して、新しい人生を選んだ。
再婚して、新居浜で幸せに暮らしている。
その選択は、正しかったのか。
答えは、分かりません。
でも、後悔はしていません。
新居浜での生活は幸せです。
今の妻には感謝しています。
義理の家族にも恵まれました。
それでも、寂しい。
その両方が、僕の中にあります。
もし、会えるなら
スケジュールが合って、子どもたちが嫌でなければ、会いたい。
伝えたいことがあります。
「パパはこっちでがんばってるよ」
それだけ。
移住を考えているあなたへ
もしあなたが、家族を残して移住を考えているなら。
この痛みも、覚悟の一つです。
距離は、想像以上に重い。
時間は、想像以上に早い。
「また今度」は、来ないかもしれない。
会える時に、会っておいてください。
言える時に、言っておいてください。
僕は、その痛みと共に生きています。
でも、それを受け入れた上で、前を向いています。
Ⅴ. 10年経った今だから言える、「最後の希望」
ここまで現実と痛みを伝えましたが、最後に最も大切なことを伝えます。
12. 不安は当たり前。でも、人間は適応する生き物だ
仕事が見つかるか不安でした。孤独で辛かったです。方言が分かりませんでした。子どもたちを残す罪悪感もありました。
でも、全部なんとかなりました。
不安は当たり前です。でも、人間は環境に適応する生き物です。時間が、必ずあなたの味方になります。
僕の結論:
不安は、新しい挑戦の証拠
自分を信じる。10年後のあなたは、きっと幸せだ
13. 迷ったら、とりあえず「飛び込め」
移住して失敗したらどうしよう。うまくいかなかったら。後悔したら。
そんな不安があるなら、それは正常です。僕もそうでした。
でも、飛び込んでみないと、分かりません。
人生は一度きりです。僕は飛び込み、10年経った今、新居浜での生活に満足しています。
痛みもある。でも、幸せもある。
アドバイス:
完璧な準備なんてない
失敗してもいい。やり直せる
思い切って飛び込め。新しい人生がそこから始まる
まとめ:10年前の自分へ、そしてこれから移住するあなたへ
東京から新居浜に移住して10年、僕が伝えたい13のこと:
【I. 基盤編】
仕事と住む場所は移住前に決めろ
収入減でも稼ぐ方法は必ずある
車代と帰省費の見えない支出に要注意
【II. 精神編】
最初の1年は孤独だが、家族と時間が解決する
地域行事(祭り)には積極的に参加しろ
方言は1ヶ月で慣れる、楽しめ
パートナーと家族に心から感謝しろ
【III. 環境編】
車は絶対必須。維持費を甘く見るな
娯楽は「量」から「自然の質」に変わる
東京の友達にはなかなか会えない覚悟を
【IV. 痛み編】
家族を残す痛みを受け入れる覚悟を
【V. 決意編】
不安は全てなんとかなる
迷うくらいなら、とりあえず飛び込め
エピローグ
10年前の自分へ。
お前は不安だらけだろう。
子どもたちを残す罪悪感に苦しんでいるだろう。
でも、心配するな。
新しい家族ができる。新しい人間関係ができる。
そして、10年後、お前は新居浜で幸せに暮らしている。
痛みもある。寂しさもある。
でも、それを受け入れて、前を向いて生きている。
自信を持って飛び込め。
これから地方移住を考えているあなたへ。
移住は、人生の大きな決断です。
不安で立ち止まる気持ちもよく分かります。
でも、僕の経験が、あなたの背中を押す一歩になれば幸いです。
ぜひ、あなたの新しい人生を、切り開いてください。
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【追記】
この記事を読んで、疑問や質問があれば、コメント欄で教えてください。移住経験者として、できる限りお答えします。
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