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無傷の王者vs目覚めた新世代―ウエスタンカンファレンスファイナルを左右するポイント

ウエスタンカンファレンスファイナル(以下WCF)のマッチアップが決定した。出場チームは、ウエスト1位のオクラホマシティ・サンダー、同2位のサンアントニオ・スパーズの下馬評通り(スパーズは茨の道ではあったが)である。
サンダーは、昨季MVPのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーを中心に2年連続でのWCFの舞台。対するスパーズは、スーパースターとして地位を確固たる物にしたビクター・ウェンバンヤマを起点に、WCFに9年ぶりに返り咲いた。
本記事では、そんな激戦必須、そして今後のNBAの勢力図を占う、次世代の頂上決戦となるシリーズを左右するポイントを挙げていく。

↓イースト編はこちら

まずは今季の両者の直接対決の結果から。
NBAカップ準決勝も含めると両者は5度対峙した。

① 2025年12月13日
※NBA カップ準決勝
スパーズ111 - 109 サンダー(ラスベガス開催)

② 2025年12月23日
サンダー110 @ 130スパーズ

③ 2025年12月25日
スパーズ117 @ 102 サンダー

④ 2026年1月13日
スパーズ98 @ 119サンダー

⑤2026年2月4日
サンダー106 @ 116スパーズ

上記の通り、今季4勝1敗で、優位に立っているのはスパーズである。(尚⑤についてはサンダー側大半の主力が不在)

ただ、レギュラーシーズンの結果が全てではないのがプレーオフであることは、周知の事実だ。

1.ペイントエリアでの得点

まずは、リングに1番近いエリアでの攻防を1つ目のポイントに挙げたい。
レギュラーシーズンにてスパーズは勝利した4試合全てでペイントエリアからの得点を50得点以上とし、敗北した1試合では40得点に踏みとどまっている。
プレーオフにおいてのペイントエリアでの得点は、どちらもリーグ上位。スパーズは51.8得点、サンダーは50.3得点と拮抗している。

スパーズは言わずもがな、ウェンビーがいる。彼がペイントエリアにいるだけで、相手はシュートを打つことすら躊躇する。サンダーにとってはウェンビーを如何に外に引っ張り出すことが出来るかが重要だ。ベンチから出てくるルーク・コーネットも侮れない。
対するサンダーも、チェット・ホルムグレンとアイザイア・ハーテンシュタインのツインタワーは驚異で、チームスタイルとしてもインサイドに人数をかけて守り、敢えてアウトサイドからのシュートを打たせるディフェンスを敷いている。
以上のことから激しい肉弾戦を制すことがまずは重要だ。

2.サポートメンバー達の3P

先述の通りサンダーがインサイドを固めるならば、デビン・ヴァセル、ジュリアン・シャンパニーの外角制度は重要だ。対するサンダーも、最早止めることが出来ないシェイにディフェンスが集中する。ルー・ドートやケイソン・ウォレス、そして3Pが極めて得意ではないアレックス・カルーソも決めきれるか。
両者ともに38.4%の3P効率で、ここも拮抗している点だ。

3.エイジェイ・ミッチェル&ステフォン・キャッスル

次はそれぞれのXファクターについて。
まずサンダーのXファクターは、2年目のミッチェルを挙げたい。
チーム2番手であるジェイレン・ウィリアムズ(以下Jダブ)が今季の大半を欠場したことにより、スタメンとして名を連ねることが増えた今季、ミッチェルは期待に応え続けている。セカンドハンドラーとしての役割を担い、平均得点はプレーオフで18.8得点と、レギュラーシーズンから5.2得点伸ばしている。
後述のキャッスルや、ディラン・ハーパーなど、リーグ屈指のディフェンダーに対し、ここまでと変わらぬ好調を維持できるか。シェイにディフェンスが集中すること、そしてWCFから復帰するであろうJダブとの併用時の相性も含め、ミッチェルには注目だ。

一方のスパーズは、ミネソタ・ティンバーウルブズとのウエスタンカンファレンスセミファイナルGame6にて、ウルブズに引導を渡す32得点を残したキャッスルの名前を挙げる。
リーグ屈指のアスレチズムを持ち、力強いフィニッシュ力が魅力の、今後スターになり得る可能性を秘めた若手だが、外角が苦手なことからノンシューターとして扱われることが多い。ただ今プレーオフでは44.0 3P%を記録しアウトサイドシュートも好調だ。
そして特出すべき点はそのディフェンス力だ。最早リーグトップレベルと言っても過言では無いそのディフェンス力で、どこまでシェイを苦しめるか。ディフェンスはオフェンスと違って好不調の波がないため、ここは一貫したい所だ。

ここまで複数個ポイントを挙げたが、もちろんこれらが全てを左右するわけではない。この優勝への最終局面では、結局エースの底力や、チーム全体でのステップアップが当然だが重要になる。
何が起こるかが分からないのがプレーオフだ。
Game1は日本時間で明日午前9:30から始まる。

シェイは今日、2年連続のMVPを獲得したことが発表された。シェイがMVPとして、王者として、次のステージへ進むのか。

それともウェンビーが、自らの時代の到来をこの舞台で勝利し、宣言するのか。

そしてこのシリーズは、今後何年にも渡って語られる新たなライバル関係の始まりになるかもしれない。

どんな結末がどんなドラマが待っているのか。
その答えは、まもなくコートの上で示される。

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