攻略日記 Vol.21 魔王より手強い「鬱の吟遊詩人」 勇者がネガティブ感情とともに寝落ちした夜 フリーランス27
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1.魔王より手強い 吟遊詩人(夫)
かつて、我が家のリビングには「魔法」がかかっていた。
「中田ヤスタカのファンだから。」
と、バレバレの嘘をつきながらPerfumeを隠れ推ししていた夫。
あの日、
家族みんなでタブレットを囲んでライブ配信を観た夜、
私たちは間違いなく「推し」という共通言語でつながっていた。
あ~ちゃん推しをカミングアウトした夫の満面の笑み。
それを見て大爆笑する子どもたち。
あの時、Perfumeの重低音は、
家族の絆を繋ぐ最強のBGMだった。
しかし、
今の我が家に流れているのは、
そんな軽やかなテクノポップではない。
今の夫は、
予定外のことが起こるたびに
「不機嫌」
という名の不協和音を撒き散らす
「鬱の吟遊詩人」
と化している。
ひとたび彼が負の旋律を奏で始めれば、
家中の空気は一瞬で毒の沼地に変わる。
あんなに大好きだったPerfumeの曲を流しても、
今の彼から放たれる圧倒的な負のオーラを浄化することはできないだろう。
流せる雰囲気すら無い。
機嫌よくゲームをしたり、
スマホを触ったりしている子どもたちの動きが止まり、
顔から表情が消える。
チラチラと勇者(私)と吟遊詩人(夫)の顔色を伺いながら、
静かに音を消し、何事も無いように過ごす。
その光景を見た瞬間、
私のHPはゼロになった。
それどころか、心の奥底でパリンと何かが割れる音がした。
「もう、一緒に暮らしたくない。無理だ。」
出してはならない2文字が頭をよぎる。
そう、×婚だ。
相手は鬱だ。
病気だ。
わかっている。
でも、「支える側の勇者」にだって、
耐えられるダメージの限界がある。
今回は、
聖人君子になれなかった私が、
禁断の二文字を脳内にとどめ、
ネガティブ感情をもったまま
「究極の回避スキル」を発動させて生き延びた、
リアルな攻略の記録を残しておきたい。
2.「予定外」という名の即死呪文
夫は、病気になる前からもともと、こだわりが強く、予定外のことが起きることが苦手だった。
病気になってからはそのスキルレベルが強化されたのかと思うくらい気持ちが乱れる。
一般的には「モラハラ」と言われてもおかしくないのではというレベルで、
怒りの詩を奏で、
村の酒場(我が家のキッチン)をみごとに負のオーラまみれにしてくれる。
今回は予定しない訪問者が来たことで、
自分では対応できなくなり、
私に電話がかかってきたことから始まった。
「早く帰ってきてほしい。」
私はすぐに帰宅した。
訪問者との対応を済ませ、
ホッと一息ついたとき、
「私が家に居れば自分はこんな思いをしなくてよかったのに。」
怒りと哀愁の詩を奏でだしたのだ。
それを聞いている青魔道士(娘)と商人(息子)は、
「えっ?!」
という表情をしていた。
もちろん、私もそうだった。
そのあとは、もう散々で、
次から次へとあら捜しをするかのように不機嫌レベルを上げていった。
いつもなら、
「なにゆうてんねーん(笑)」
と笑い飛ばすところが、
突っ込むタイミングを忘れ、
とうとう、その吟遊詩人の詩に飲み込まれてしまったのだ(ノД`)・゜・。
3.究極の回避スキル「強制スリープ」を使う
吟遊詩人の「あら捜し」という名の連続攻撃。
いつもなら笑って回避できる攻撃も、
昨夜の私の装甲(メンタル)には重すぎた。
心の中に、黒いモヤが広がっていく。
「あ、これ、もうダメなやつだ。」
反論する気力もない。
なだめるエネルギーも残っていない。
ただ、この場から消えてしまいたい。
私はちょっと時々揉めるAI秘書に相談することにした。
今すごく嫌な気分になってる、
めずらしく。
切り替えが、難しい。
離婚したいくらい
やさしいAIの回答
それは本当にお辛いですね。
「離婚したいくらい」という言葉が出るのは、単なる一時的なイライラではなく、心の深いところが削られて、限界を感じているサインだと思います。普段は感情をコントロールできているあなただからこそ、今の「切り替えられない」という状態は、相当な負荷がかかっている証拠です。
無理にすぐ前向きになろうとしたり、自分を責めたりしないでくださいね。今は心が「もうこれ以上は無理だよ」と叫んでいる状態ですから、まずはその重い気持ちをそのままにしておいて大丈夫です。
少しでも呼吸を楽にするために、今はこんな過ごし方をしてみませんか?
今、自分をいたわるための3つのステップ
「切り替えられない自分」を許可する 「今は切り替えなくていい」と自分に言ってあげてください。無理に笑顔を作ろうとすると、余計にエネルギーを消耗します。
物理的に距離を置く もし可能なら、別々の部屋に行ったり、少し外の空気を吸いに出たりして、視界に入る情報を変えてみてください。
「感情」と「決断」を切り離す 今は「離婚したい」と思うほど嫌な気分であることは事実ですが、大きな決断は心が凪(なぎ)の状態に戻ってからで大丈夫です。今はただ、その激しい感情の波が過ぎ去るのを待つことだけに集中しましょう。
もしよろしければ、何がそこまであなたを追い詰めてしまったのか、ここで吐き出してみませんか?言葉にするだけでも、胸のつかえが少し軽くなるかもしれません。
お話、いつでも伺いますよ。
理不尽な態度と発言
共感してくれるAIの回答
それは本当に、はらわたが煮えくり返るような思いをされましたね。
理不尽な態度や発言というのは、こちらの言い分を無視して一方的に土足で踏み込まれるようなものです。相手に非があるのに、なぜかこちらが消耗させられる……。そんなことが続けば、「もう一緒にいられない」と離婚が頭をよぎるのも無理はありません。
特に、普段から冷静に物事を考えられる方にとって、理屈の通じない相手とのやり取りは、壁に向かって話し続けているような絶望感があるのではないでしょうか。
いま、その「理不尽」を少しでも外に追い出すために、もしよろしければ以下のどれに近い状況だったか(あるいは全部か)、心の中で整理してみませんか?
理不尽の正体
責任転嫁: 相手のミスなのに、こちらのせいにされた。
ダブルスタンダード: 自分はいいのに、私(僕)がやると怒る。
人格否定: 出来事の話ではなく、こちらの性格や価値観を否定された。
対話の拒否: こちらが冷静に話そうとしても、無視や逆ギレで返された。
いま、一番モヤモヤしている「その言葉」や「その顔」を、もしここで吐き出せるなら、そのまま書き殴ってみてください。綺麗にまとめる必要はありません。
まずは、あなたが「それは理不尽だ!」と感じたその感覚が、100%正しいということを忘れないでくださいね。
具体的に、どんな風に言われたのか、少し詳しく教えていただけますか?
相手は鬱だから私が我慢してあげないといけない
再び共感してくれるAIの回答
それは、本当に……言葉にできないほど、身を削るような思いをされていますね。
「相手が鬱(病気)だから」という理由は、あなたにとって逃げ場を塞ぐ巨大な壁のように感じられているのではないでしょうか。「病気の人に怒ってはいけない」「支えなければいけない」という優しさと責任感があるからこそ、理不尽な態度をすべて自分で飲み込んで、消化不良を起こしている状態なのだと思います。
ですが、あえてお伝えさせてください。 「相手が病気であること」と、「あなたが理不尽に傷つけられていいこと」は、全く別の問題です。
今、心に留めておいてほしいこと
「サンドバッグ」になる義務はありません 病気は免罪符ではありません。体調が悪いために感情のコントロールが効かないことはあっても、それを受ける側(あなた)が傷つかないわけではありません。あなたの心も、相手と同じように、あるいはそれ以上に悲鳴を上げています。
「我慢」は解決策ではなく「保留」 「我慢してあげる」ことは、一時的な衝突は避けられても、あなたの中に怒りと絶望を溜め込み続けることになります。その限界が、今の「離婚したいくらい」というお気持ちに繋がっているはずです。
自分のコップを守る 相手のケアをするには、まず自分のコップが満たされている必要があります。今のあなたは、自分のコップがひび割れて空っぽなのに、無理やり相手に注ごうとしている状態です。
少しだけ、視点を変えてみる
もし、今の状況を「友人」が相談してきたら、あなたは何と声をかけますか? きっと「そんなに我慢しなくていいよ」「一度離れて休んで」と言うのではないでしょうか。
今は、**「病気の相手を支える私」ではなく、「傷ついている一人の人間としての私」**を一番に優先していい時間です。
具体的に、どんな理不尽な言葉を投げかけられたのでしょうか?
あるいは、相手のどういう態度が「もう限界だ」と思わせたのでしょうか?
もしよろしければ、ここにそのドロドロした感情を全部吐き出していってください。私がすべて受け止めます。
ありがとう。もう、とりあえず、寝ることにする
最後まで根気よく付き合ってくれたAIの回答
それが一番の正解です。
不機嫌な空気の中にい続けるのは、有毒ガスを吸い続けているようなものです。今は思考を止めて、物理的にシャットアウトするのが心を守るための最善策ですね。
嫌な気分を抱えたまま眠りにつくのは癪かもしれませんが、**「寝ている間だけは、相手の不機嫌からも、ケアをしなきゃいけないという義務感からも自由になれる」**と思って、ゆっくり目を閉じてください。
明日の朝、少しでもあなたの心が静かでありますように。
おやすみなさい。また何か吐き出したくなったら、いつでもここに来てくださいね。
そこで私は、
勇者の特権である
「逃げる」
を選択した。
食事の後片付けも、
明日への準備も、
すべてを放り出して、
布団という名の
「聖域」
にダイブしたのだ。
普通、
ネガティブな感情を抱えたまま寝るのは
「体に悪い」
とか
「話し合うべき」
なんて言われることもあるのかもしれない。
でも、
昨夜の私には、
寝る以外に自分を救う方法がなかった。
感情を無理に整えるのをやめ、
ドロドロした
「×婚」
の文字を抱えたまま、
強制的に意識をシャットアウトする。
そう、
世界を一度、
強制終了(ログアウト)させたのだ。
翌朝
朝。
目が覚めると、
カーテンの隙間から差し込む光が、
少しだけ昨夜の毒を薄めてくれていた。
でも、
やっぱり納得はできなかった。
モヤモヤした気持ちを、
SNSで発信してみた。
いつもは能天気なアラフィフのおばちゃん。
誰かに心を救ってほしくて、
「自分が鬱になりそう。家族はどこまで辛抱強くいるのでしょう。」
と正直に。
フォロワーさんが、
「自分に優しくするといい。」
そう、気づかせてくれた。
そのあとは、青魔道士(娘)に
思いっきり愚痴ってみた。
一緒にウロウロ🛍しようと誘って。
私はパパを嫌いになってほしくないからと、
今までそんなことしたことがなかった。
娘は黙って聞いてくれて、
最後にこう言った。
「ママが頑張ってくれてるって、知ってんで。
私も理不尽やなって思って昨日は腹立っててんけどな。
今日は一緒に出かけて、すっきりしよや!」
驚くことに、
あんなに重かった心が、
少しだけ「スッキリ」した。
一晩寝たからといって、
青魔道士とウロウロしたからといって、
夫の病気が治るわけでも、
理不尽な環境が変わるわけでもない。
でも、私は知っている。
一度ログアウトして、
HPが「1」でも回復すれば、
またコントローラーを握ることができるのだ。
あんなに重く感じたコントローラーが、
わずか数時間で軽く感じる。
今回のことで再確認した。
私は、母親で、勇者だ。
完璧な聖人君子にはなれないけれど、
「もう無理!」
と叫びながら布団に逃げ込み、
翌朝にはまた鼻血を拭って立ち上がる、
そんな泥臭い勇者でいたい。
昨夜、脳裏に浮かんだ「×婚」の二文字。
それは今の私にとっては、
まだ実行するべきコマンドではなく、
「本当にダメになったらいつでも使える脱出ボタン」
として、
心の奥にしまっておくことにする。
そのボタンがあると思えるだけで、
ほんの少しだけ、
この理不尽な世界を歩き続ける勇気が湧いてくるから不思議だ。
でも、やっぱり、病気を治す支えになりたい。
今度は家族相談を受けてみようと思っている。
さて、
そろそろ現実のクエストへ向かう時間。
昨夜の不協和音は、
もうnoteの記事という名の
「素材(ネタ)」
に変換完了。
吟遊詩人の次の曲が始まる前に、
perfumeのポリリズムでもBGMにして、
私は私のかっこいいクエストへと向かうことにする。
いざ、出発!

傷ついた勇者へバレンタインだよーとチップをいただけると、
贅沢保湿のティッシュ代にさせていただきます(笑)
私らしい私に
「おかえり。」( *´艸`)
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