『戦国ごはん男子・伊達政宗』第二章
第二章:「戦場の牛タン 炙りの美味」
戦いが終わり、政宗率いる軍勢は見事に勝利を収めた。兵たちは疲れた身体を休めながらも、どこか晴れやかな顔をしていた。そんな中、戦場に張られた簡易な野営地には、狩りで仕留めた獲物や調達してきた食材が運び込まれていた。
兵士A:「殿、牛一頭を仕留めました!肉は皆で分けて持ってきたのですが、このタンという部分はどうしたものかと……。」
兵士B:「硬くて噛み切れないんですよ。ほかの部位は焼いて美味しくいただけたんですが。」
牛タンの塊を目にした政宗は、興味津々の様子でそれを手に取った。
政宗:「これは……なかなか珍しい部分だな。だが、こんな大きな塊を無駄にするのは俺の趣味に合わねぇ。うまく調理して食えるようにしてみせるさ。」
兵士たちは期待半分、不安半分の表情を浮かべた。小十郎はその様子を見て、いつもの冷静な口調で言った。
小十郎:「政宗様、この部位はただ焼いただけでは硬さが残り、兵たちの口に合わないかもしれません。薄く切ってみるのは如何かと。」
政宗:「薄く切るか……確かにそれは理にかなってるな。それに、塩を振ればもっと旨みが引き出せるんじゃねぇか?」
その場で、兵士たちと一緒に調理を始める政宗。兵士たちは簡易的な調理道具を用意し、炭火を起こした。
牛タンの作り方
材料
牛タン……1本(薄切り)
塩……適量
ネギ(刻み)……一掴み
柚子の皮(細切り)……少々
焼き網または串
作り方
1. 牛タンを包丁でできるだけ薄くスライスす
る。硬さを軽減するため、細やかな切り込
みを入れる。
2. 適量の塩を振り、肉に馴染ませる。これに
より、タンの旨みが引き立つ。
3. 炭火を準備し、網または串に刺した牛タン
を素早く焼く。片面が焼き色を帯びたらす
ぐに裏返し、焼き過ぎないように注意す
る。
4. 焼き上がった牛タンに刻んだネギと柚子の
皮を振りかける。柚子の香りがタンの香ば
しさを引き立てる。
盛り上がる兵士たち
焼き上がったばかりの牛タンを政宗が一口食べると、思わず目を輝かせた。
政宗:「おい、これ、意外にいけるぞ!塩加減もいいし、炭火の香りがたまらねぇ!」
政宗の感想を聞いた兵士たちは次々と牛タンを口に運び、その味に感動した。
兵士A:「殿、こんな柔らかくて香ばしいタン、初めて食べました!」
兵士B:「ネギと柚子の香りがさっぱりしてて、どれだけでも食べられそうです!」
その様子を見た政宗は満足げに笑みを浮かべた。
政宗:「硬いからって捨てるのは勿体ねぇだろ?手間をかければ、どんなもんでも美味くなるってわけだ。」
兵士たちが夢中で牛タンを頬張る中、小十郎が一歩前に出て言った。
小十郎:「政宗様、このような料理を領民にも広めれば、牛を余すことなく活用できるようになります。」
政宗:「それはいい考えだな。この炙り牛タン、仙台を訪れる者に振る舞う名物にしてやろうじゃねぇか。」
政宗のその一言に、兵士たちは歓声を上げた。戦場の勝利だけでなく、食の新たな知恵を生み出したことがさらに士気を高めたのだ。
牛タン料理は、その場で兵士たちを楽しませるだけでなく、仙台の地で新たな文化として根付いていった。政宗の創意工夫と大胆な発想は、食を通じて人々に喜びを届け続けることとなる。
つづく……
※この物語は、作者の想像(創造)の話しである。
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