【CoCシナリオ公開】1時間で回せる短編タイマンシナリオ『筋肉の呼応、爆発の箱庭』【TRPG】
おはようございます、早坂いのるです。
今回は振り切った「バカ」と「ダイス祭り」をテーマに、クトゥルフ神話の冒涜的な恐怖を**『IQ 3の狂乱』**に変換したシナリオを執筆しました。
『筋肉の呼応、爆発の箱庭(ハコニワ)』
「力を込めて。君が放つそのラリアットさえ、僕(私)にとっては銀河を揺らすビッグバンなんだ。たとえここが、プロレスリングになった宇宙(ハコニワ)だったとしても。」
■シナリオ概要
システム: 新クトゥルフ神話TRPG(第7版)
形式: KPCとのタイマン(1人+KP)
推定時間: 30分〜1時間(ダイスの出目次第)
推奨技能: 〈近接戦闘(格闘)〉〈投擲〉〈跳躍〉〈STR(筋力)〉
舞台: クローズド(宇宙に浮かぶ、ネオン輝くプロレスリング)
ロスト率: 低(ただし、腹筋がロストする可能性あり)
テーマ: 筋力解決、爆発、宇宙的マッスル
■あらすじ
夜、目を覚ますと、そこは重力を失い、爆音のBGMが鳴り響く「リング」の上だった。 空には巨大なミラーボール(実は**「ガタノソア」**の瞳)が回り、足元からは少しずつ「知性」が失われていく。 隣にいるKPCの胸には、脈動する「プロテインの原液」が埋まっていた。 一呼吸(ひといき)つくごとに、KPCの知能は宇宙へと溶け、身体はパンプアップして爆発寸前になっていく。 この筋肉の檻から抜け出す鍵は、二人の「ラリアット」を一つに重ね、宇宙の理を粉砕することだった。
■ハンドアウト(HO)
PC(探索者):『プロテインを識る者』 君は、地に足をつけ、プロテインをシェイクするための重力だ。宙へ浮き上がり、マッスル・バーストしようとするKPCを地上へ引き戻さなければならない。
KPC(キーパーNPC):『理性を失う者』 君の心臓は、破壊神のプロテイン核と入れ替わっている。呼吸を止めるたび、宇宙の真実(ポージング)が君を飲み込もうとする。
■全五章構成:具体的な進行方法
第一章:マッスルの目覚め
二人は謎のタイツ姿で、宇宙空間に浮かぶリングの上で目を覚ます。
描写: 宇宙から降り注ぐプロテインの粉末。KPCの心臓がマッスル・ビートを刻んでいる。
判定: 〈STR〉あるいは〈近接戦闘〉。全力でポージングを決め、この場所が「外なる神」が作り出した**「精神的筋肉地帯」**であると気づく(SAN 0/1)。成功すれば「やる気」が出て一時的にSTR+10。
第二章:第一の探索・大胸筋の対価
リングを脱出するための「ロープ」を探すが、動くたびに周囲のIQが下がっていく。
アクション: PC:〈跳躍〉。場外に飛んで「現実世界へ繋がるダンベル」を見つけ出す。KPC:〈精神分析〉。というか「気合」を入れ、パニックになった自分をサイドチェストで落ち着かせる。
結果: ダイスに成功するたび、KPCの筋肉が隆起し、物理的に発光し始める。
第三章:第二の探索・星を喰らうプロテイン
温室(というかジム)に現れた「宇宙からの色(カラー・アウト・オブ・スペース)の幼体」が、KPCの筋肉の輝きを喰らおうと迫る。
アクション: PC:〈投擲〉。そこらへんにあるケトルベルを投げつけ、影を追い払う。KPC:〈CON〉対抗判定。筋肉痛に抗う。
判定: 失敗すれば、KPCのバックストーリーの「特記」が「上腕二頭筋周囲50cm」に書き換えられる。
第四章:最後のダブル・ラリアット
出口の扉(巨大なプロテインシェイカー)を前にして、究極の選択を迫られる。
真相: 扉を開けるには、二人のSTRを合算した数値で「宇宙の壁」をぶち破る必要がある。
ロールプレイ: 消えゆく理性の中で、KPCが最後に何を願うか。PCは、その筋肉を信じて、共に銀河を砕くラリアットを放つか。
第五章:重力の帰還
扉をくぐり、現実へと落下する。
アクション: PC&KPC:〈DEX〉。崩壊するリングから、互いの手を離さずに(あるいはアルゼンチン・バックブリーカーの体勢で)現実へと飛び込む。
■結末:分岐する3つのエンディング
Happy End:『明日のプロテイン』 (宇宙を粉砕し、生還する。KPCの筋肉は元に戻るが、なぜか二人とも以前より健康体になり、翌朝のプロテインがめちゃくちゃ美味い。)
Normal End:『マッスル・メモリー』 (生還するが、KPCは二度とベンチプレス100kg以下では満足できない身体になる。時折、彼の胸筋が意志を持ってPCに挨拶するようになる。)
Bad End:『銀河のプロテイン粉』 (脱出に失敗し、二人は寄り添ったまま美しいプロテインの粉末となり、永遠に宇宙のシェイカーの中を漂う。)
■ストーリーに関するあとがき
今回のテーマは**「知性の放棄と筋肉の連帯」**です。クトゥルフ神話における「絶望」を、圧倒的な「物理(パワー)」で解決するという、TRPGならではのハチャメチャなカタルシスを目指しました。7版のバックストーリー変化を「肉体美への変貌」として使い、KPCが「人ではなく、筋肉の塊になっていく恐怖(?)」を演出してください。
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります。