船乗り 酒場にて
メチヤンコ・オカヒジキスキー 「で、金星と火星の宇宙港街に彼女ができてって、昔の船乗りみたいやなぁ。どないなかんじだったん」
アブッタイ・カデイーノ 「金星のほうはだな、文法上語尾がだいたいアモールってなるねん。ガラス屋根の雨漏ーり、アモールファスシーリングで補修したんだからビンズバよろしくねっアモール。みたいな。惑星全体が恋愛至上主義で、浮気何度されたことか。でも、逢瀬しとると江戸時代の遊女やないけれど手練手管がそりゃ豊富で楽しいで」
オカヒジキスキー 「ほいでほいで」
カデイーノ 「火星のほうは知っての通り一見タコだ。救いようがなくタコだ。星間航海で長期間会えなくっても平気で待ってる。見た目よりつくすタイプでな。何をおもっているのか窺い知れない円な瞳、そしていったい軟体どうなってんだいっな表情が、恋愛におけるナゾ・神秘・疑心暗鬼を深められてしまうという評判が一部ではたっているらしいな」
オカヒジキスキー 「ふうん、そうなんか。このオカヒジキうまいぞ。食わんのか、そうか、では遠慮なく。して、なんかオマエ身をかためる気になったらしいな。どっちとや」
カデイーノ 「かっ・・火星の、しっ、忍(しのぶ)とや」
オカヒジキスキー 「なんや、惚れてるんか。どんなとこに惚れたんや、のろけてもええで」
カデイーノ 「火星でふたりでウチ飲みしとるとな、ワイが舟唄・この場合宇宙戦艦ヤマトをうたい終わってな物思いに浸ってるとな、その手をグンと壁に伸ばし照明を落としてくれてな、どうぞってお銚子をさしだしてな、長旅でこっとる片肩さすってな、茄子ときゅうりヌカ床で浸かりのイイとこまさぐってな、マヨネーズ小鉢に継ぎ足してな・・それがなーっ、いっしょくたになんやで。 スルメを炙ったんだが、火鉢でその手足くねらすのを黙ってジッとしてながめてんねん・・・その一体何を考えているのかワカらんミステリアスな瞳がなっ・・・」
オカ「・・オマエ、イガイと心理推測方面、ニブイんちゃうか?」
(*'▽')。
