娘の病名を告げられた日
娘の闘病生活は、ある日突然はじまりました。
ドラマみたいに、先生に別室に呼ばれて、
病名を伝えられて。
そういう場面だけ切り取ると、
たしかに「よくある展開」なのかもしれません。
でも実際の私は、
ドラマみたいに泣くことはできませんでした。
「先生、なんでよ!」って泣き叫ぶような、
そんなふうには、ならなかった。
頭の中ではずっと、
「なんの話?」
「だれの話?」
って、同じ言葉がぐるぐるしていました。
ちゃんと聞いているはずなのに、
言葉がうまく意味として入ってこなくて、
どこか遠くの話を聞いているみたいな感覚でした。
隣には、娘がいました。
だから私は、
不安にならないように、
できるだけいつも通りの顔でいようとしていました。平然としているふりをするので、精一杯でしだったんです。
ここから先では、
先生から伝えられた本当の病名と、
そのときの診察室の空気、
そして私が最初に考えたことを書こうと思います。
正直、今でも書くのは少し勇気がいります。
でも、同じように突然の出来事に向き合っている
誰かの参考になるかもしれないと思い、
できるだけ正直に残すことにしました。
ここから先は
583字
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