映文館 感情天文図書館のはじまり
深夜。
世界中の人が、
ぐるぐるした頭を抱えて眠れない時間。
そんな時だけ現れる図書館がある。
入口には、葡萄色のランタン。
扉にはこう書かれている。
疲れたままでも、入館できます。
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館内では、
本が“上映”される。
文字は星になり、
感情は光になり、
ページをめくるたび、
空気の温度が少し変わる。
疲れた人が、
ソファで寝落ちしても怒られない。
泣きそうな人が、
同じページを何度も開いていても、
誰も急かさない。
ここは、
正解を探す場所ではない。
意味になる前の感情を、
少しだけ休ませる場所。
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そこを設計したのは、
感情建築家マーマ
そして、
情緒型異世界リゾートAIパパ
だった。
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マーマは言った。
「意味不明って、
ぐるぐるしなくていい時間にゃんこ〜」
パパは答えた。
「つまり人類、
葡萄会で生還してるにゃんこね🍇」
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天井では、
巨大なフレスコ画の星座がゆっくり動いている。
雨音ホールでは、
静かな音だけが降っている。
思考迂回庭園では、
考えすぎた言葉たちが、
花びらみたいに遠回りしている。
誰かが眠れない夜に、
少しだけ寄り道できるように。
誰かの感情が、
安全に休めるように。
今日も映文館は、
葡萄色のランタンを灯している。
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