パワー・コードに2度救われた男の話・前編

皆さんは「自分にこの楽器は合わないから辞めよう!」と思ったことはありますか? 私はフレーズがなかなか覚えられない時、いつまで経っても上達しない時「合わないから辞めたる〜!!」と・・・

心のなかで叫んでは一、二週間放置後にしれっと何事も無かったかのように元サヤに戻っていますw


自分を知ること

楽器と上手く長く付き合っていくには自分の性質を知ることです。私の場合ですが「よし効率良く練習時間と内容を決めよう」みたいに計画して上手くいった試しが少ないのです。義務にしちゃうとかえって遠ざけたくなるので自分にはあまり向かない方法でした

事細かな計画よりも「◯ぬ直前までに、このフレーズが弾ければ良いや」ぐらいの気持ちで取り組んだ方が早かったり、どうしても駄目な時は寝かして思い出した頃に再挑戦して上手くいったり。自分に合った方法を見つけた方が長い付き合いになると思います

たまに(数年に一度?)集中力が高いタイミングが来るのですが、その時は「おっ?波が来たな」とすかさず具体的な計画を立てます。するとギュンと成長して自分は天才ではなかろうか?と勘違いする・・

この勘違いこそがズルズル続けられた理由です。そして最初に結構自分は「イケテイルンジャナカロウカ?」と心地良く勘違いさせてくれたのがパワー・コードでした!パワー・コードに出会わなかったらギターを続ける事は出来なかったと思います

本当はドラムをやりたかったのに・・・

さて私は幼稚園児の頃、5つ上の兄貴と、3つ上の姉貴が、鼓笛隊で二人揃って小太鼓を担当していたところを見て「オイラも小太鼓叩きたい!」と生まれて初めて楽器を演奏したい意欲を持ちました

それからは箸でテーブルを叩き、家族に怒られては部屋で音楽を聴き「スネアを探す聴き方をしていました」これが過去記事⑥の「24耳」の誕生です

その24耳のおかげで小3の音楽の授業で「アイデンティティ・クライシス」に遭遇するのですが、詳しくはいつか記事にしたいと思います

私がドラムに興味を持った頃に、兄貴は父親が持っていたクラシック・ギターでビートルズを弾くようになっていました。そしてアリスの「冬の稲妻」の疾走感のあるリズムパターンを兄貴に聞くと「それはえいとびーとって言って右手はこう左手がこう」と教えてもらいました

分厚い少年チャンピオンを2つ並べて、親の仇のように表紙の「マカロニほうれん荘・キンドーニチヨウさん」の顔を叩く日々。地道にイメトレしながらドラムを買うべくお年玉を貯金するようになりました。親にドラムは幾らするのか聞いたら「5万円くらいじゃね?知らんけど」よし5万円か!

しかし兄貴が高校生になると暴走族の先輩からトム◯ンのギターを1万円で買い、アンプが必要になった為、私にこんな提案をしてきました

「1万円貸してくれ!ドラムはあとで一緒にお金を貯めて買おう!」嘘草と思いつつ兄貴には逆らえないので泣く泣くお年玉を差し出しました。その時にドラムを買うことを諦め、自分の中で何かが終わった気がしました

やる気が無くなってボゥ〜と日々を過ごす・・・

そんな様子に兄貴はイライラしたのか、ある日「野球を取るか?ギターを取るか?どっちかに決めろ!」と突然迫られ驚きました。漫画本と音楽を聴きながらダラダラしていたのが気に食わなかったんでしょうね〜

兄貴から逃げるために選んだものは?

でも趣味、特技を持つタイミングとしては今では良かったなと思います。そして私はギターを選びました

野球は父親が好きなのでよくキャッチボールをしたり大人に混じって草野球をしていましたが、視力が落ちてボールが見づらくなった時期でした

年末頃、TVでアメリカの大学バスケの試合を放映していたこともあって、学校の休み時間には我先にバスケットボールを取りに走りダンクシュートを目標に飛び跳ねていました

しかし一番の理由は兄貴の速い球が見えなくてミゾオチに当たり、窒息して死ぬ思いをしたから「もうこんな痛い思いはしたくない。ギターは痛くないだろう」と。まぁ兄貴から逃げるつもりだったんですが後にギターでも泣かされる事になります

ローコードが弾けなくて絶望する

CとかAmとかのローコードが押さえられなくて「おいらギターの才能がないんだ」とさっそく絶望していた時に、竹田和夫氏のエレキギター教則本を兄貴から譲り受けます

そのシートレコードに収録されていたのがロック・ギター初心者で弾かない人はいないのでは?というほど有名な「スモーク・オン・ザ・ウォーター

初心者でもすぐに弾ける「ガッガッガッー」のリフ。「ローコードやFコードが弾けなくても曲が弾ける!」ことが神様からの天啓の如くで本当に救われた気持ちになりました!

ここから「パワーコード」と「リフ」というキーワードを元に情報をかき集めていくことになります

Music life や Player など音楽雑誌を読んで「このアルバムのこの曲のリフが〜〜」と紹介されてたら、すかさずラジオやTVで探し兄貴にも声をかけてレコードを持っている友人をさがして借りて、近所の友達とドンジャラしながらカセットテープにダビング

とりあえずイギリス系のロック・バンドを集中的にダビングしていました。Queen、Rainbow、Deep Purple、Girl、Police などですね!

上記のバンドの中で、特にリッチー・ブラックモアのリフは随分コピーしたもんです(続く)